ここも池江厩舎、ラブリーデイが混戦を抜け出す!!

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日曜小倉5R
2歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.51.3

ラブリーデイ(牡2、キングカメハメハ・栗東、池江厩舎)

※ここも池江厩舎、ラブリーデイが混戦を抜け出す!!

直線で数頭がひしめく中、圧倒的1番人気のディープインパクト産駒のインパラトールは、直線で内目を衝いた。前が開いたのに伸びきれずじまい。そんな動きを後目に、外へ出してきたラブリーデイが楽に抜け出してデビュー戦を飾った。
2着には、2番人気のミッキーサクセスが良く伸びてラブリーデイを追ったが届かず。
ラブリーデイで新馬勝利を勝った池江厩舎は、この2週間の新馬戦で3頭の出走で全て勝利の結果。今年は4頭おろして3勝の快挙である。まだまだ続く2歳馬攻勢であろう・・。

スタンド前のスタート。内で武豊Jノースパストラルは、横の馬を気にしたのかダッシュがなく、すぐに後方。外ではラブリーデイがアオって出た。しかし1周めのゴールを過ぎるあたりでは、ラブリーデイはもう7番手の好位置につけていた。逃げたのは、最内を利してハンドリングドラゴンサクラヤマサダイス、そしてインパラトールと続く先行集団だ。
1コーナーを過ぎて2コーナーに入るあたりで、インパラトールは5番手のインに潜りこんだ。その外をディルムッド。その直後にラブリーデイが外で、内にミッキーサクセスと続く。向こう正面では14頭のうち10頭ぐらいがそんなに離れずのひと塊り。少し離れた処にコスモライセンスがいる。

場内放送が《1000メートルを63秒ぐらい・・》と告げる。
3コーナーを過ぎて、ディルムッドが少し押して順位を上げかかる。その内にいるのがインパラトール。後方にいたコスモライセンスがグーンと順位を上げて、前から3列めに到達する。4コーナーのカーヴにさしかかる時には、11頭どの馬にもチャンスがありそうと思える勢い。

内目を狙うインパラトール。ラブリーデイは外へ出して一気に前を奪う勢いだ。ミッキーサクセスがその内目を衝いた。直線1ハロン、まだどの馬が勝つのか予測がつかない動きである。
やや先頭に出たラブリーデイ。その内でドラゴンサクラとの間隔で窮屈なミッキーサクセスがやっと追えるスペースが出来たと思った処がゴールだった。外からコスモライセンスが伸びて3着。インパラトールは5着がやっとだった。

ラブリーデイが488キロ、ミッキーサクセスが498キロで、1番人気インパラトールが500キロと大型馬が出走のこのレース。
まだまだ絞れる体だったインパラトール。ラブリーデイはゲートの出が今一つも、その後の対応が早い。そして惜しかったのがミッキーサクセスで、ほとんど競馬らしい競馬をしてなくて2着だ。

初戦からいきなり結果を出すと言う事は実に難しいもの。ラブリーデイはそんな中で強い引きを持っているのであろう・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。