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G1勝馬ボーディマイスターが左肩損傷
2012/8/28(火)
G1勝馬のボーディマイスターが左肩の損傷と診断された。エンパイアメーカーの3歳の牡馬は、完治に今後数ヶ月かかりブリーダーズカップに間に合わないことから、獣医とオーナー間で協議した結果、引退、ウインスターファームでの繋養が決まった。
ボーディマイスターの病気は、左肩の原因になった棘下筋萎縮による末梢神経傷害、と獣医から発表になった。「明らかに通常の不具より異常で、脚自体に問題があるわけではないが、左で歩くと顕著である。首の問題でエックス線と骨髄像を検査した後、我々は診断に自信を持った。それを治すためには60日かかる」と獣医が語った。
トレーナーのボブ・バファート調教師によると、故障はデルマー競馬場で数週間前に起きた。ルーティンのトレーニング中に躓き、攻馬手を地面に叩きつけた時である。バファート調教師は「彼はその後正常に動けなかったが、我々は何が起こっているのか把握出来なかった」と話し、「とても残念です。我々は彼と一緒にブリーダーズカップを勝ちたかったのに」と続けた。
予定では、ブリーダーによる検査の後、10月の半ばからウインスターファームでリハビリを始める計画である。「今は治療が第一です。ポジティヴなことは、彼の病気を知ることです。ボーディマイスターは十分健康になって戻って来るでしょう」と、ウインスターファームの代表取締役エリオット・ウォールデン氏は語り、「残念ながらブリーダーズカップのような大レースに競走馬として戻って来ることは出来ませんが、(アーメド)ザヤット氏と(マイク)モレノ氏と私は、引退が最善の道と考えた。彼のスピードは、ベイヤーで4回も指数100を超え、我々はボーディマイスターが今年1番の種牡馬になると思っている。ボーディマイスターのスタッドに於けるエキサイティングな未来に期待している」と続けた。
今年のケンタッキーダービーとプリークネスSで共に2着したボーディマイスターは、米国の1番速い3歳馬である。彼の最後の5戦は、9馬身半差で勝ったG1アーカンソーダービーを含め、BRISのスピード・レイティングで最高の数値をマークした。そしてケンタッキーダービーの歴史に於いては、最も速いオープニング・フラクションを刻んだ馬となった。
ボーディマイスターは、父エンパイアメーカーと、ストームキャットを父に持つ重賞勝馬の母アンタッチドタレントとの間に生まれ、ザヤットステーブル社とモレノ夫妻の為に130万4800ドルを稼いだ。「ボーディマイスターは、私と家族に今年のクラシックで一生に一度のスリルを味あわせてくれた」とマイク・モレノ氏は語り、「私はダービーより前に彼に投資することを決めた。この怪我によってトラック上で我々の夢は果たせなくなったが、彼の類まれな才能と血統は、次のキャリアにサポートして行く私の楽しみでもある」と続けた。スタッドフィーは後日発表される。
ビッグ・レッド・ファームに繋養される為、既に来日している二冠馬アイルハヴアナザー、7月に引退を発表したベルモントS勝馬ユニオンラッグス、三冠を制した2頭に続いて二冠2着のボーディマイスターの引退で、3歳馬の勢力図は大きく様変わりしている。
25日、サラトガ競馬場で行われた真夏のダービー~G1トラヴァーズSは、2頭の同着となった。レースは、スパイツシティーの 48.06-1:12.62 のスローペースを3、4番手にポジションを取った2頭が優勝を分け合った。まず抜け出したのは、4コーナーで内を突いて直線先頭に立ったゴールデンティケット、これを外からアルファが並んだところがゴールライン。直線9番手からファストファルコンがクビ差まで迫って3着でゴールしたが、既に引退した馬に代われるような能力ある馬はいなかった。因みに勝ちタイムは、牝馬のクエスティングがG1アラバマSでマークした2分01秒29よりも01秒45も遅い。
26日、サンディエゴのデルマー競馬場で行われたG1パシフィッククラシックは、3歳馬のドゥラハンが古馬のゲームオンデュードを差し切って、トラックレコードで優勝した。レースは、ゲームオンデュードがバックストレッチで早くも先頭に立ち、後方9番手にいたドゥラハンも早めに上昇を開始して、3コーナーから捲って直線3番手に上がり、30ヤード手前で捕えた。ドゥラハンの3勝は全てポリトラック馬場で行われたG1、ケンタッキーダービーは3着だが、ブリーダーズカップよりは来年のドバイワールドカップへの期待の方に興味がそそられる。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
ボーディマイスターの病気は、左肩の原因になった棘下筋萎縮による末梢神経傷害、と獣医から発表になった。「明らかに通常の不具より異常で、脚自体に問題があるわけではないが、左で歩くと顕著である。首の問題でエックス線と骨髄像を検査した後、我々は診断に自信を持った。それを治すためには60日かかる」と獣医が語った。
トレーナーのボブ・バファート調教師によると、故障はデルマー競馬場で数週間前に起きた。ルーティンのトレーニング中に躓き、攻馬手を地面に叩きつけた時である。バファート調教師は「彼はその後正常に動けなかったが、我々は何が起こっているのか把握出来なかった」と話し、「とても残念です。我々は彼と一緒にブリーダーズカップを勝ちたかったのに」と続けた。
予定では、ブリーダーによる検査の後、10月の半ばからウインスターファームでリハビリを始める計画である。「今は治療が第一です。ポジティヴなことは、彼の病気を知ることです。ボーディマイスターは十分健康になって戻って来るでしょう」と、ウインスターファームの代表取締役エリオット・ウォールデン氏は語り、「残念ながらブリーダーズカップのような大レースに競走馬として戻って来ることは出来ませんが、(アーメド)ザヤット氏と(マイク)モレノ氏と私は、引退が最善の道と考えた。彼のスピードは、ベイヤーで4回も指数100を超え、我々はボーディマイスターが今年1番の種牡馬になると思っている。ボーディマイスターのスタッドに於けるエキサイティングな未来に期待している」と続けた。
今年のケンタッキーダービーとプリークネスSで共に2着したボーディマイスターは、米国の1番速い3歳馬である。彼の最後の5戦は、9馬身半差で勝ったG1アーカンソーダービーを含め、BRISのスピード・レイティングで最高の数値をマークした。そしてケンタッキーダービーの歴史に於いては、最も速いオープニング・フラクションを刻んだ馬となった。
ボーディマイスターは、父エンパイアメーカーと、ストームキャットを父に持つ重賞勝馬の母アンタッチドタレントとの間に生まれ、ザヤットステーブル社とモレノ夫妻の為に130万4800ドルを稼いだ。「ボーディマイスターは、私と家族に今年のクラシックで一生に一度のスリルを味あわせてくれた」とマイク・モレノ氏は語り、「私はダービーより前に彼に投資することを決めた。この怪我によってトラック上で我々の夢は果たせなくなったが、彼の類まれな才能と血統は、次のキャリアにサポートして行く私の楽しみでもある」と続けた。スタッドフィーは後日発表される。
ビッグ・レッド・ファームに繋養される為、既に来日している二冠馬アイルハヴアナザー、7月に引退を発表したベルモントS勝馬ユニオンラッグス、三冠を制した2頭に続いて二冠2着のボーディマイスターの引退で、3歳馬の勢力図は大きく様変わりしている。
25日、サラトガ競馬場で行われた真夏のダービー~G1トラヴァーズSは、2頭の同着となった。レースは、スパイツシティーの 48.06-1:12.62 のスローペースを3、4番手にポジションを取った2頭が優勝を分け合った。まず抜け出したのは、4コーナーで内を突いて直線先頭に立ったゴールデンティケット、これを外からアルファが並んだところがゴールライン。直線9番手からファストファルコンがクビ差まで迫って3着でゴールしたが、既に引退した馬に代われるような能力ある馬はいなかった。因みに勝ちタイムは、牝馬のクエスティングがG1アラバマSでマークした2分01秒29よりも01秒45も遅い。
26日、サンディエゴのデルマー競馬場で行われたG1パシフィッククラシックは、3歳馬のドゥラハンが古馬のゲームオンデュードを差し切って、トラックレコードで優勝した。レースは、ゲームオンデュードがバックストレッチで早くも先頭に立ち、後方9番手にいたドゥラハンも早めに上昇を開始して、3コーナーから捲って直線3番手に上がり、30ヤード手前で捕えた。ドゥラハンの3勝は全てポリトラック馬場で行われたG1、ケンタッキーダービーは3着だが、ブリーダーズカップよりは来年のドバイワールドカップへの期待の方に興味がそそられる。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
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