計り知れない素質のコディーノ…山田乗男の2歳馬ジャッジ

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先 週 の 2 歳 戦

ロジユニヴァース、アドマイヤムーン、ジャングルポケットなど、多くのGⅠ馬を生み出した札幌2歳S。今年もラウンドワールド、トーセンパワフル、コディーノの評判良血馬が出走し、クラシックを占うに十分のメンバーとなった。

その期待に応え、コディーノとラウンドワールドの2頭が強い競馬でワンツーを決めた。勝ったコディーノは、前走の内容から、ここを勝つに十分の資質は当然持っていた。だがその後の調教が軽いものばかり。新馬の1週前に、函館ウッドで64秒台を出していたのに比べると、あまりに物足りない仕上げで、勝負は藤沢厩舎らしく秋の東京ではないかと読んでいた。そんな展望をあざ笑うかのような快勝劇。枠や、横山典騎手の見事な騎乗ぶりも大きかったが、あの仕上げのレベルで勝てるコディーノの資質は計り知れないものだ。

美浦に戻ればもっと濃い調教をできるので、そうなったらどれだけの力を発揮するのか。興味はつきない。

2着に敗れたラウンドワールドだが、こちらも文句なし。枠、コース適性など、コディーノに比べて不利な面が多かったが、大外をまくって進出し最後まで脚色は衰えず。3着以下には、完全に差をみせつけた。直線の長いコースになれば、コディーノにヒケはとるまい。あとは馬体の成長が欲しい。

不可解なのはトーセンパワフルの大敗。パドックでモッサリしすぎているのは気になったが、それ以外で気になったところはなく、レースも位置取りが悪いわけではなし。あそこまで負けるとは予想だにしなかった。次が重要な一戦になる。

小倉2歳Sのほうは、2番人気のマイネルエテルネルが、ハナ差ながら強い内容だったといえる。

健闘したのはエーシンセノーテ。2F目から10秒1-10秒8の猛烈なペースを2番手で追走。先行馬が崩れる中、唯一4着に残った。血統、仕上げから、もうお釣りは無いと思っていたが、まだまだ活躍は見込めそうだ。


今 週 の 2 歳 馬 情 報

今週より、中山、阪神が開幕。満を持して中央開催を待っていた期待馬も多く、新馬も一気に華やかになりそうだ。特に評判馬は来週の阪神芝1800m戦に集まりそうだが、今週の阪神マイル戦も、エイシンの一番馬の呼び声高いエーシンマックスが出走を予定しており、注目度は高い。

また中山では、新設のアスター賞(芝1800m)が行われる。馴染みがレースなのでメンバーが集まらないと思ったが、セキショウ、ロードシュプリーム、コスモハヤブサと、好内容で未勝利戦を勝ち上がった馬が出てくる予定。ハイレベルのレースが期待できそうだ。

アルヴェロン
(牡2、美浦・小島茂厩舎)
父:ダイワメジャー
母:アルヴァーダ
母父:Hernando

母のアルヴァーダはフランスのGⅠで3着の実績。日本で繁殖してから、ここまで4頭がデビューし、全て勝ちあがっているが、現時点で1勝ずつ。クズを出さない反面、目立った活躍もない。そんな背景ながら、この馬は早くから社台Fの中でも特に評判になっており、ここまでの仔とは違う何かを感じさせる。
当初は札幌デビューという話だったが、予定を延ばして美浦に入厩し、中山開催に照準を絞った。乗り込み量が増えたこともあり、ここへ来て調教内容も上昇。先週はウッドで馬なりながら、同厩の素質馬ラスヴェンチュラスと併入した。開幕週のマイルは合っているイメージで、新馬から行ける。


山田乗男
主なPOG実績として過去にビワハヤヒデ、ナリタブライアン、ディープインパクト、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルド所有の経歴を持つ。現在、某有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。