阪神千八新馬で評判馬2頭が激突…山田乗男の2歳馬ジャッジ

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先 週 の 2 歳 戦

今年突然誕生した中山芝1800mの500万特別アスター賞。他のレースのほとんどがオープン特別で、このレースが500万クラスの違いがよく分からないが、とりあえず素質馬が集まり、期待は高かった。

個人的にはロードシュプリームとセキショウが抜けていると思っていたが、ミヤジタイガが大変身で勝利を掴んだ。デビューから2戦は地味な内容だったが、ここへ来て更に調教も良くなってきており成長は窺えたが、ここまで変わるとは。距離の延長も良かったかもしれない。勝ち時計の1分46秒4は、従来のレコードを1秒8も詰めるもの。超高速馬場の現状を考えても、これは評価していいのではないだろうか。

2着のロードシュプリームは、返し馬からハミをガッチリ噛んでいるほどで、案の定外枠から気合をつけていったら、かかってしまった。2Fめから11秒1-11秒1では厳しい。これで勝ち馬から少差なら能力は十分。

3着セキショウも、圧勝の未勝利戦から中1週はきつかったか。間隔をあけて、新設重賞アルテミスS出走なら面白い。

秋の開幕週ということもあり、新馬は期待の評判馬が多数出走したが、アピールは断然関西のほうだ。メンバーが集まった阪神マイル戦は、メイケイペガスターが後方から33秒0の脚で一気の差しきり。1週前にCWで6F80秒、5F65秒を切る秀逸の時計を出していたが、レースでも脚力をまざまざと見せ付けた。

牝馬限定の1400m戦は、母が重賞勝ち馬ディアデラノビアという良血のディアデラマドレが順当に勝利。上がりのかかった先週の坂路で、上がり12秒4を楽にマーク。角居厩舎らしくCWで調教を積めるようになったら、更に良くなろう。

中山は期待のアルヴェロンが敗退。調教も動いていると聞いていたものの、どうも時計的に納得行かず心配していたが、あっさり負けてしまった。関東馬の奮起が望まれる。



今 週 の 2 歳 馬 情 報

今週はオープン特別が2鞍あるが、どちらも手薄だ。野路菊Sは、登録7頭中2頭が未勝利馬。注目は良血ラブリーデイか。池江厩舎-金子真人-ノーザンFというラインで、期待馬であることは当然の背景。デビュー戦は時計以上に強い内容で、調教から変わり見も期待できる。

カンナSは、素質を感じるジェネシスロック、クリスタルカイザーが叩いて2戦目、どれだけ変わったか確かめたい。

新馬はなんといっても阪神芝1800m戦が大注目。ディープインパクト産駒で、早くから評判になっていたアドマイヤキンカクとカレンバッドボーイがぶつかる。どちらも調教は水準程度動いているので、初戦から好勝負できそうだ。

また阪神牝馬限定芝マイル戦には、ホエールキャプチャの全妹グローバルハート、阪神芝1400m戦にはリディル、クラレントの弟レッドアリオンが出走予定。関西の新馬は、豪華メニューばかりだ。


アドマイヤキンカク
(牡2、栗東・友道厩舎)
父:ディープインパクト
母:ソニックグルーヴ
母父:フレンチデピュティ

祖母は牝馬ながら天皇賞を勝ったエアグルーヴ。母のソニックグルーヴは未出走だが、きょうだいにはGⅡ2勝のアドマイヤグルーヴをはじめ、フォゲッタブル、ルーラーシップ、グルヴェイグと重賞勝ち馬が4頭。更にポルトフィーノ、サムライハートなど素質馬がおり、現代の華麗なる一族といえる良血だ。

ソニックグルーヴはこれまで目立った仔はいないが、体質の弱い馬が多いためで、実際にはサトノユリアなど、素質を感じさせる馬が出ている。アドマイヤキンカクは、上に比べて体質面の不安は少ないようで、ゲート試験に苦労したこと以外は順調に進んでいる。

同厩の重賞勝ち馬フレールジャック、ヴィルシーナと併せ馬をこなす英才教育で、2週前にはCWで上がり12秒という時計も出し、期待通りに動いているよう。

阪神開催の目玉に相応しいデビューを期待したい。

新馬期待度 ★★★★★
将来性 ★★★★☆


山田乗男
主なPOG実績として過去にビワハヤヒデ、ナリタブライアン、ディープインパクト、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルド所有の経歴を持つ。現在、某有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。