ドリームマークス、1番人気にしっかり応える!

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土曜阪神5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.09.7

ドリームマークス(牡2、フサイチリシャール・栗東・藤沢則厩舎)

※ドリームマークス、1番人気にしっかり応える!

開幕週の阪神、時計が出やすいコンディションの中での新馬戦。だが前半3Fが35.1とゆったりの先行ペースから抜け出したのは、パドックからおっとりしていたドリームマークス。結局ステッキは2発入っただけと、案外に楽な手応えでの勝利だった。だからかタイムはそう速くはない1.09.7。2着にはジンセイハオマツリが追い上げて迫ったが、1馬身まで詰め寄った処がゴールだった・・・。

9頭立てと少ない阪神初日の新馬戦である。
スタートで好発!と見た瞬間にハナズインパルスは躓いて出たようだ。それでもそこから先手を取って行く。それをピタっとドリームマークスがついて行く。内ではジンセイハオマツリが、これも出していった。1ハロンも行かないうちに、ジンセイハオマツリは少し控え気味。時を同じくして、外からドングラッチェが上がって行く。良く見ると、やや掛かり気味でもあり、外へ逃げ気味でもあった様子。前の3頭から少し後ろにジンセイハオマツリが続き、後続は3馬身から4馬身離れている。それも外へ逃げ気味な馬がいたりと、随所に若さ溢れる馬ばかりだ。

前の4頭が4コーナーへと接近して来た。先頭ながらも、何か今一つ走りが真っ直ぐさを欠くハナズインパルス。それをピタっとマークするドリームマークス。やや外へ膨れ気味なドングラッチェ。そして虎視眈々と前を伺うジンセイハオマツリ。そんな構図で4コーナーのカーヴを廻って来た。
コーナーを小さく廻ったジンセイハオマツリが、ドングラシャスが開けているスペースに入って来て前を追う。その前はドリームマークスが持ったままで残り300を通過。チラっと外のジンセイハオマツリが上がって来たのを観て追い出した。
大きく離すわけではないが、1馬身はキープしたままでゴールを迎えた。ステッキは二度ほど。最後は手綱を押すだけだった。見た目以上の内容だ。3着に逃げたハナズインパルスで、ドングラシャスが少し開いてた4着に粘っていた。

最後の1ハロンも12.0フラット。スローな流れのわりに切れる脚での決着ではなかった。そこらに物足りなさを感じるものでもあるが、そんなつつ一杯に追っているゴール前でもないからマズマズか。
今日の処はメンバー構成に恵まれたといった感じだったドリームマークスのデビュー戦でありました・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。