いよいよオルフェーヴルが登場…平松さとしの現地レポート

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9月16日。いよいよ、前哨戦のフォワ賞にオルフェーヴルが登場する。
フォワ賞は本番の凱旋門賞と同じロンシャン競馬場の芝2400メートル。
「本番を考えても大事な一戦」と池江泰寿調教師は語る。
出走頭数は5頭。オルフェーヴルの僚馬アヴェンティーノが最内の1番枠、オルフェは大外5番枠となった。
「本当は馬群に入れて折り合ってほしかったので大外枠だけはイヤでした。でも、こうなった以上、本番に向けて良い形を試せるようにしてほしいですね」と池江師。
他の出走馬ではメアンドルが目立つ程度。同馬は今年のサンクルー大賞典で昨年の凱旋門賞の覇者デインドリームらを一蹴。ロンシャンの2400メートルでGⅠを勝っているという地の利もある。
もっとも、能力的にオルフェが劣っているとは思えない。「欧州の壁は厚いし、海外遠征は簡単なものではないから……」と慎重な姿勢を崩さない池江師だが、ここは圧勝まであってもおかしくない。まずは前哨戦を楽にパスして本番へ。そんなシーンがあってもおかしくないだろう。
発走は現地時間14時30分、日本時間21時30分。欧州のホースマン達が度肝を抜くレースぶりが演じられることを期待したい。
(続く)




平松さとし
ターフライター。1965年2月生まれ。
昭和63年に競馬専門紙「ケイシュウNEWS」に就職。その後、2紙経た後、フリーランスに。現在は雑誌や新聞の他にテレビの台本書きや出演、各種イベントの演出などを行う。毎年のようにブリーダーズCや凱旋門賞、ドバイワールドCを観に行くなど、世界中を飛び回る。そのお陰もあって、欧州におけるJRA所属馬のG1全17勝(平成24年現在)のうち16勝をライヴで目撃している。