ダンツクロノスが渋い勝ち方で新馬勝ち

この記事をシェアする

トピックス


日曜阪神5R
2歳新馬
芝外1800m
勝ちタイム1.51.1

ダンツクロノス(牡2、タニノギムレット・栗東・山内厩舎)

ダンツクロノスが渋い勝ち方で新馬勝ち

直線では2頭だけの戦いとなったが、先に前へ出たカレンバッドボーイをダンツクロノスが一完歩ずつ追い詰めてかわす。もう一度盛り返し気味でもあったカレンバッドボーイだが、最後はクビ差だけダンツクロノスが先着した。1番人気のアドマイヤキンカクは5着。直線で追われてからの伸びがもうひとつ切れてくれなかった。

ヴァーティカルサンが逃げる。馬名の由来のとおり《天頂の太陽》の如き逃げである。1000メートル1.05.0と、まったくのスローペースを造る浜中J。その逃げを、内にディレットリーチェ(女性最高責任者)と外にはカレンバッドボーイが続く。道中でリュベロンの口向きの悪さが目立つ。やや外へと逃げ気味なのかも。3番手にアドマイヤキンカクが外、内にダンツクロノスと続くが淡々と4コーナーまで流れて来た。
もう4コーナーのカーヴで動きが出る。先に前へと出ていったカレンバッドボーイ。いいタイミングでの抜け出しと思えたものだった。それをアドマイヤキンカクがすぐに追う。しかし脚が思う様に続いていかない。むしろその内からダンツクロノスがスッと反応して出て来て、前を行くカレンバッドボーイに迫って行く。

内から外へ出してきたディレットリーチェも伸びているが、前の2頭とは脚色が違う。前は完全に一騎打ちの様相。内で粘るカレンバッドボーイ。外で追うダンツクロノス。ステッキは3発だけ入ったダンツクロノスの伸びが優る。内のカレンバッドボーイも左ステッキから右に持ち替えてからもう一度抵抗をするが、半馬身からクビ差まで戻した処がゴールだった。
最後の2ハロンが10.3~11.4。これはカレンバッドボーイで通過してダンツクロノスのゴールの数字だ。2頭共に凄い切れでの勝負。

カレンバッドボーイは武豊Jが《返し馬から実戦でも物見をしてばかり。でも乗り味はとってもいい馬で走ってきます》との事だった。馬場に入ってからのキャンターといい実にいい走りをするカレンバッドボーイ。ケイコより芝の実戦が絶対にいい馬と実感。アドマイヤキンカクもまだ初戦。これから研ぎ澄まされてくるものだろうし長い戦いが始まったばかり・・であるのだから。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。