頭脳的な逃げ!タガノミューチャンだ!!

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トピックス


月曜阪神5R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.24.7

タガノミューチャン(牝2、ハーツクライ・栗東・浅見厩舎)

頭脳的な逃げ!タガノミューチャンだ!!

日本海を台風通過の影響なのか、風が強い。けっこう湿度を含んだ空気でむし暑い。時折、風がダートコ-スの砂を舞い上がらせる。その中でポンと出たタガノミューチャン。そのまま先頭を切って行くが、競りかけてくる馬もいなかったとは言え、この距離で37.5とユッタリなペースを造って逃げる。結局は後続を一度たりとも並ばせずにゴールに入った。頭脳的な田中健Jの逃げでデビュー勝ちをおさめた・・。

パドックから返し馬。自分なりの見立てがあって、キャンターの出がけをしっかりチェックする。ウンベラータの歩様が硬い。これはあまりいい傾向でないな~と結論をつける。しかし、実戦では何のことはなく、シッカリとした足取りで直線伸びていた。だから見立てが甘いのか、競馬は奥深い。

ゲートは4頭ばかりが出が悪い。外テイエムヒーローはダッシュがつかない。最内レッドアリオンも遅い出だった。タガノミューチャンがダッシュよく出て行き先頭へ。内からシュンケイリ。中からエルステイが続く。返し馬で2番目ぐらいに良く見えていた馬だ。スタートが良くなかったレッドアリオンも、内からスルスルとて前に出てきて、エルステイの内で並ぶ。その後の外目にウンベラータ。そして出遅れたテイエムヒーローも差なくすぐ後ろに続く、
淡々と流れる道中。タガノミューチャンの逃げにシュンケイリが半馬身ぐらいまで接近して、3コーナーを廻って行く。3番手にレッドアリオンが内から上がっている。そのままペースも上げずに4コーナーまで来る。

カーヴを廻る時に、2番手シュンケイリがタガノミューチャンに並びかけて前に出た様子。内のレッドアリオンが少し外へ出して直線へと出てきた。
パトロール・ビデオで見たら、タガノミューチャンの田中健Jは残り300のオレンジ棒で左ステッキを1発。そして残り1ハロン棒を通過時に2発、残り100のオレンジ棒にさしかかる時に今度も2発入れていた。やはりひとつの目印な様である。
その間に、後続との差を2馬身近く開けていた。その2番手にはレッドアリオンが上がって来ていて、小牧Jの右ステッキでさらに追い詰めて行くが、1馬身を少し切ったところがゴールであった。

最後の2ハロンが11.3~11.6と、ここだけ速くした流れを演出した田中健Jの会心の勝利となった。
3着にウンベラータ。何か手前を替えてばかりの様子。まだまだ幼さばかりが目立っていた。テイエムヒーローは最後の詰めで伸びきれなかったもの。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。