BCクラシック、注目の前哨戦[和田栄司コラム]

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29日、総賞金500万ドルのビッグプライズ、BCクラシックに向けての注目の前哨戦がニューヨークとロサンジェルスで行われた。

ベルモントパーク競馬場で行なわれた総賞金100万ドルのG1ジョッキークラブゴールドカップ(D10F)は、フラットアウトがカーリン以来となる連覇を達成した。8馬身差の6番手から、逃げるステイサースティーをゴール寸前で捕えて頭差勝ち、タイム1分01秒44は昨年よりも1秒73上回った。尚、昨年チャーチルダウンズ競馬場で行われた本番ではフラットアウトは5着に終わっている。

初コンビを組んだジョエル・ロサーリオ騎乗のフラットアウトは、フラッター産駒の6歳の牡馬。1/2月のガルフストリームパーク競馬場では良いところなく終わったが、7月モンマスパーク競馬場のG2モンマスカップを2着、8月サラトガ競馬場のG1ホイットニー招待Hを3着していた。これで通算成績は19戦6勝、2着4回、3着2回。

ウイリアム・モット調教師はこのレース2頭を出走させたが、フラットアウトの僚馬で3月のG1サンタアニタHを勝ったロンザグリークは追い込み不発で6着、前走のホイットニーHで2頭を破ったフォートラーンドは2着ステイサースティーから5馬身半差が付いて3着に終わっている。また3歳馬は2頭の挑戦があったが、ベルモントS3着のアティガンが4着、トラヴァーズS3着のファストファルコンが5着だった。

1万7565人が集まったオープニング開催のサンタアニタパーク競馬場では、総賞金25万ドルのG1オーサムアゲインS(元グッドウッドS)(D9F)が行なわれ、こちらもゲームオンデュードが連覇を達成した。1番枠からスタートしたゲームオンデュードは2番手でレースを進め、3~4コーナー中間から並びかけ、4コーナーで先頭に立ち後続に3馬身4分の1差を付ける完勝だった。

過去10戦騎乗したシャンタル・サザーランド騎手からバトンをタッチされたラファエル・ベハラーノ騎手を鞍上に、タイム1分48秒98、本番を見据えての走りだった。昨年のBCクラシック2着馬のゲームオンデュードはこれが4つ目のG1、通算成績は20戦9勝、2着5回、3着1回である。尚、2着にはG3アファームドS勝馬でトラヴァーズS5着の3歳馬ノニオスが3馬身4分の1差で入ったが、半マイル48秒02というスローペースが味方した。最後方から追い込んだリチャーズキッドは更に4馬身半遅れて3着に終わっている。

オーサムアゲイン産駒の5歳のセン馬ゲームオンデュードは、2月のサンタアニタパーク競馬場でG2サンアントニオSを勝ち、ドバイワールドカップに出走して12着と惨敗した後、6月ハリウッドパーク競馬場のG2カリフォルニアンSと7月のG1ハリウッドゴールドカップHを連勝、8月デルマー競馬場のG1パシフィッククラシックはドゥラハンの強襲に屈したが、本番を迎えるサンタアニタパーク競馬場のダートは4戦4勝、負け知らずの実績を残している。


海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。