マイネチャームが2番手から抜け出してデビュー勝ち…平林2歳観戦記

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トピックス


月曜阪神5R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.24.1

マイネチャーム(牝2、アグネスタキオン・栗東・中村厩舎)

マイネチャームが2番手から抜け出してデビュー勝ち

一番先にゲートを出たマイネチャーム。内から行くチョウワンダーを行かせて2番手。遅いとみると後ろで前をうながし、行かせたら少し離して息を入れ、また差を詰めては再び相手にプレッシャーをかける様な乗り方。まるでそんな風に見える和田Jの頭脳的な騎乗。直線に入って残り300のハロン棒を合図に追い出して、後続を着差以上のシャットアウト。
母のマイネルサマンサは新馬から3連勝。その3つめは忘れな草賞。あのスティルインラヴが3冠最初の桜花賞を勝ち取った断念桜花賞であった。そして歴史は巡り、同じ中村厩舎からのデビューで新馬勝ち。それを受け止めた和田Jの会心のレースではなかったか・・・。

前半3ハロンを36.0のペースで行ける芝のレースなんて、そうはないと思える。ましてまっさらの新馬戦。そのペースを造っていった幸Jのチョウワンダー。しかしその流れながら、真後ろで操作した様に見えたマイネチャームの和田J。その後もペースをそうは速くさせなくて1000メートル通過も1.00.2である。圧倒的な1番人気に支持されたティズトレメンダスも、ゲートはまずまずで、ダッシュ力ですぐに3番手グループの外目に上がっていた。
3コーナーからの下りでやや外へ逃げ気味だったのか、4コーナー手前ではステッキが入って矯正している様なシーンもあった。そして直線でも前2頭のすぐ後ろまで取り付いて、後は伸びればの処までは完璧なレース内容。しかしそこからが、鞍上藤岡祐Jがステッキでうながしているのに伸びがそんなにない。むしろ後続組の方が勢いがあって抜かれてしまう。ここらが実に難しいものである。

前半3Fを36.0で行って、上がり3ハロンが35.8のほとんどイーブン・ペース。そんな流れで、前有利な展開とした先行組2頭。最後まで脚色も落ちずにしっかりと伸びたマイネチャームの独壇場の新馬戦であった。
台風通過の後だけに、まだかなり湿っていた筈であり、勝ち時計の1.24.1は参考にならないだろう。
3着、4着に突っ込んできたミノディエールベアトリッツ。この流れで終いかなりの脚色で来ていただけに切れ味は十分。2戦目での前進が楽しみである。

マイネチャームは438キロでのデビュー。母は456キロから最高では486キロまで増えた。そして5年間で毎年勝ち鞍をあげる7勝、重賞も2つ勝った。そんな母を超える馬になれるのか。自在戦法を身につけた感じだけに今後が注目である・・。

平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。