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凱旋門賞を終えて…和田栄司コラム
2012/10/8(月)
G1第91回凱旋門賞(芝2400m)は、オルフェーヴルが直線で抜け出し、大歓声の中で勝利を確信した瞬間、ジェラールとアランのヴェルトハイマー兄弟の自家生産馬ソレミアがファイナルストライドで逆転、一転して悲痛の叫びに変わった。
昨年の三冠馬で年度代表馬のオルフェーヴルは、フランスのチャンピオンジャッキー、クリストフ・スミヨン騎手を鞍上に、コラン表示(不良)の馬場の後ろから2番目で競馬をした。しかし、直線残り250mで外からライバルを総なめにする。2馬身半にリードを広げ日本から来た12頭目の挑戦で歴史的な最初の勝利が見えたが、ゴール近くになって彼のスタミナが切れた。
オルフェーヴルはソレミアの途方もないラリーに屈した。彼女がクビ差で最初のG1を取るまで、スタートから良い位置でレースをした。トレーナーのカルロス・ラフォン=パリアス調教師は「これが凱旋門賞」と、レースで最初の勝利が確定した瞬間、フランスのプレスを前にして叫んだ。「直線で打ち負かされたと思った。しかし、私にはオルフェーヴルが止まるのが見えた」と続ける。
ソレミアをコントロールしたオリビエ・ペリエ騎手は、1996年から1998年の3連覇のあと、これが4回目の凱旋門賞優勝で最多優勝ジョッキー5人の内の1人となった。「良い位置で競馬が出来、彼女は実に勇敢に戦った」とペリエ騎手は話し、「最終コーナーを廻ってから、強く押して、休まず動き、戦い続けた。オルフェーヴルを見た時は、2着か3着と思い、とても捕えることは出来ないと思った」と続けた。
39才のペリエ騎手は、1998年サガミクスで勝った凱旋門賞以来の勝利である。彼はまた1996年エリシオ、1997年パントレセレブルでも優勝している。「彼は全てを出してくれたが、最後の150mで止まってしまった」とスミヨン騎手は悔しそうな表情で語った。「ポテンシャルのある馬で、過去に乗った馬の中でも最高の馬だっただけに」と続けた。
パリのファッションブランド「シャネル」のオーナー、ヴェルトハイマー兄弟は最近では年度代表馬ゴルディコヴァのオーナーとしても世界的に知られている。彼らの父親ジャックは、1976年のイヴァンジカと1981年のゴールドリヴァーで2度優勝、兄弟はファミリーの伝統を守って初優勝、この日は2歳牝馬のG1マルセルブサック賞でも同じスタッフにより、キャリア2戦のシラソルを優勝に導いている。
ソレミアは先月16日のG1ヴェルメイユ賞で凱旋門賞にも出走したシャリタ(対照的に重い馬場が災いして9着)の3着して凱旋門賞出走に漕ぎ着けた。「彼女にとっては重い馬場が味方した。まだ成長期で、これからはどんな競馬場でも走って、強くなって行って貰いたい」とラフォン=パリアス調教師は語り、「ペリエは経験の全てを出して、オルフェーヴルの脚が止まった瞬間を捕えた」と続けた。
ペリエ騎手は「私は日本が大好きです。オルフェーヴルは走る前から、枠順(18番)が決まってからも、好きな馬でした」と話し、「日本人にとっては悲しいことですが、私は今とても満足しています。しかし、これが競馬、こんなことが起こるんです」と続けた。
ゴドルフィンのマスターストロークが中団から押し上げて、直線残り300mで2番手。しかし、オルフェーヴルからは7馬身差の3着だった。初期のペースは、エイダン・オブライエン調教師のキャメロットとセントニコラスアビーの為に用意したペースメーカー、アーネストヘミングウェイとロビンフッドの2頭がセットした。
先月のセントレジャーで三冠を阻止された後、名誉回復を期して出走したキャメロットは、フランキー・デットーリ騎手との顔合わせでも脅威にはならず7着、僚馬セントニコラスアビーは11着に終わった。オルフェーヴルに次ぐ2番人気のキャメロット、フランキーは「道中は完璧だったが、直線で動けなかった。長いシーズンの終盤、馬が少し疲れている様子だった」と語った。
ソレミアは、5月のG2コリーダ賞でシャリタをハナ差退け初重賞制覇、通算成績は13戦5勝、2着3回、3着2回。ポリグロート産駒で、シャーリーハイツ産駒の母ブルックリンズダンスとの間に生まれた4歳の牝馬。近親にはフランスの重賞勝馬プロスペクトパークやプロスペクトウェルズを有する仏サイアー界をリードする家系で、近親にはクラシック勝馬グリーンダンサーやオーソライズドの名前も見つけることが出来る。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
昨年の三冠馬で年度代表馬のオルフェーヴルは、フランスのチャンピオンジャッキー、クリストフ・スミヨン騎手を鞍上に、コラン表示(不良)の馬場の後ろから2番目で競馬をした。しかし、直線残り250mで外からライバルを総なめにする。2馬身半にリードを広げ日本から来た12頭目の挑戦で歴史的な最初の勝利が見えたが、ゴール近くになって彼のスタミナが切れた。
オルフェーヴルはソレミアの途方もないラリーに屈した。彼女がクビ差で最初のG1を取るまで、スタートから良い位置でレースをした。トレーナーのカルロス・ラフォン=パリアス調教師は「これが凱旋門賞」と、レースで最初の勝利が確定した瞬間、フランスのプレスを前にして叫んだ。「直線で打ち負かされたと思った。しかし、私にはオルフェーヴルが止まるのが見えた」と続ける。
ソレミアをコントロールしたオリビエ・ペリエ騎手は、1996年から1998年の3連覇のあと、これが4回目の凱旋門賞優勝で最多優勝ジョッキー5人の内の1人となった。「良い位置で競馬が出来、彼女は実に勇敢に戦った」とペリエ騎手は話し、「最終コーナーを廻ってから、強く押して、休まず動き、戦い続けた。オルフェーヴルを見た時は、2着か3着と思い、とても捕えることは出来ないと思った」と続けた。
39才のペリエ騎手は、1998年サガミクスで勝った凱旋門賞以来の勝利である。彼はまた1996年エリシオ、1997年パントレセレブルでも優勝している。「彼は全てを出してくれたが、最後の150mで止まってしまった」とスミヨン騎手は悔しそうな表情で語った。「ポテンシャルのある馬で、過去に乗った馬の中でも最高の馬だっただけに」と続けた。
パリのファッションブランド「シャネル」のオーナー、ヴェルトハイマー兄弟は最近では年度代表馬ゴルディコヴァのオーナーとしても世界的に知られている。彼らの父親ジャックは、1976年のイヴァンジカと1981年のゴールドリヴァーで2度優勝、兄弟はファミリーの伝統を守って初優勝、この日は2歳牝馬のG1マルセルブサック賞でも同じスタッフにより、キャリア2戦のシラソルを優勝に導いている。
ソレミアは先月16日のG1ヴェルメイユ賞で凱旋門賞にも出走したシャリタ(対照的に重い馬場が災いして9着)の3着して凱旋門賞出走に漕ぎ着けた。「彼女にとっては重い馬場が味方した。まだ成長期で、これからはどんな競馬場でも走って、強くなって行って貰いたい」とラフォン=パリアス調教師は語り、「ペリエは経験の全てを出して、オルフェーヴルの脚が止まった瞬間を捕えた」と続けた。
ペリエ騎手は「私は日本が大好きです。オルフェーヴルは走る前から、枠順(18番)が決まってからも、好きな馬でした」と話し、「日本人にとっては悲しいことですが、私は今とても満足しています。しかし、これが競馬、こんなことが起こるんです」と続けた。
ゴドルフィンのマスターストロークが中団から押し上げて、直線残り300mで2番手。しかし、オルフェーヴルからは7馬身差の3着だった。初期のペースは、エイダン・オブライエン調教師のキャメロットとセントニコラスアビーの為に用意したペースメーカー、アーネストヘミングウェイとロビンフッドの2頭がセットした。
先月のセントレジャーで三冠を阻止された後、名誉回復を期して出走したキャメロットは、フランキー・デットーリ騎手との顔合わせでも脅威にはならず7着、僚馬セントニコラスアビーは11着に終わった。オルフェーヴルに次ぐ2番人気のキャメロット、フランキーは「道中は完璧だったが、直線で動けなかった。長いシーズンの終盤、馬が少し疲れている様子だった」と語った。
ソレミアは、5月のG2コリーダ賞でシャリタをハナ差退け初重賞制覇、通算成績は13戦5勝、2着3回、3着2回。ポリグロート産駒で、シャーリーハイツ産駒の母ブルックリンズダンスとの間に生まれた4歳の牝馬。近親にはフランスの重賞勝馬プロスペクトパークやプロスペクトウェルズを有する仏サイアー界をリードする家系で、近親にはクラシック勝馬グリーンダンサーやオーソライズドの名前も見つけることが出来る。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
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