最後のひと伸びでノボリディアーナが抜けた!!

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土曜京都3R
2歳新馬・牝
芝1400m
勝ちタイム1.22.1

ノボリディアーナ(牝2、フレンチデピュティ・栗東・松永昌厩舎)

最後のひと伸びでノボリディアーナが抜けた!!

16頭のうちの10頭近くがひしめき合って行く。スタートしてまだ1ハロンもたっていないのに大混雑。新馬戦だけにジンワリと行こうの気持ちが皆に伝わったのか、3コーナーまではかなり遅い流れ。直線に入って来て、馬群の外へ出した1番人気のプランタンビジューが抜け出そうとした処を、ノボリディアーナがさらにいい脚を使って抜いて行った。

好発はグッバイタキオン。ポンと体ひとつ前に出た。内からアイノタマテバコがダッシュが速い。馬群の真ん中でトウケイプラチナが手綱を絞っている。狭くなったのか。アイノタマテバコが逃げてチェリーミルズが2番手。グッバイタキオンが続き、その内にプランタンビジューがいる。外からドリーボヌールが上がって来たが、やや行きたがるそぶり。ペースが遅い様だ。2ハロンを過ぎるあたりでも、10頭が2列になっている団子状態だ。その10頭からナムラチャチャとノボリディアーナが狭くなったのか外へ逃げようとしたのか、2頭が下げ気味となる。
3コーナーのカーヴを下って行く。まだペースは上がらず、アイノタマテバコが実にいいペースで行く。4コーナーが近づくと後続が接近。4頭ずつ2列になってきた。前の列がアイノタマテバコにチェリーミルズ、グッバイタキオン。一番外がドリーボヌール。その後列は最内がリラコサージュ、スノービクトリア、プランタンビジュー。最外がメイショウキワミだ。しかし、その後ろも接近してどの馬にもチャンスがありそうな流れだ。

カーヴを廻って直線へと出てくる時に、2列めのプランタンビジューが前の列のドリーボヌールの外へと出してきた。その後ろをノボリディアーナが開いたスペースへ出てきている。
残り300、いいタイミングでプランタンビジューが外から前へと出そうだ。残り1ハロンを見ながら追い出す池添J。一番内で粘っているアイノタマテバコを抜いて先頭!と、出た瞬間にすぐに後ろをノボリディアーナが急接近。幸Jの右ステッキが2,3発入っただろうか。最後は2馬身近い差を開けていた。3着には内から外へ出してきたリラコサージュ。時計もそんなに遅くはない1.22.1。しかし全体の流れはユッタリとしたもの。

開幕週の最初の芝レース。だから数字はかなりいいが、スローな流れで決め脚勝負みたいな一戦となった。ノボリディアーナは向こう正面のロスがあったり、4コーナーの入りでも最初は外を選ばず中から外へ出してきたりと、かなり自在なフットワーク。もっと力を出せそうな感じを受ける。プランタンビジューも相手が上だったと言う事であろう・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。