【秋華賞】ハナズゴール「万全の態勢で競馬に行ける」

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取り消し明けでどこまで持ち直しているか?ハナズゴール

10月14日(日)に行われる秋華賞(G1)に出走予定のハナズゴール(牝3、美浦・加藤和厩舎)を管理する加藤和宏調教師の共同会見(11日)は以下の通り。

-:なかなか使いたいところを使えない、トレーナーとしては苦しいお付き合いですね。

加:こういう馬に当たった運命っていうかね、自分も日々、勉強、努力をさせられる馬ですね。

-:しかし能力はファンの皆様、関係者、みんな認めるところですね。

加:そうですね。今までもずっと万全じゃない状態で「100の力を出し切れてない」って思っているんですけど、その中でも彼女なりに一生懸命走ってくれてる姿を見てると、すごく感心しますね。

-:古馬の牡馬との対決となった前走の札幌記念で改めて力を見せてくれたのですが、振り返ってみていかがですか?

加:かなり揉まれたような感じで1コーナーを入りまして、どうかと思ったんですけど、それにめげずに3~4コーナーをリラックスして走ってくれまして。4コーナーから直線に入る時も前が壁になってなかなか出れなくて。
直線でほんのちょっとの隙間が開いた時に彼女の瞬発力で、ものの見事に隙間を縫って、短い直線だけで一流馬をあそこまで詰めたというのは、やはり、かなりの能力があるところかと思います。


-:クラシック以降のあのレースで感じた成長分、何かあったら教えて下さい。

加:札幌記念で見た彼女の精神力ですね。かなり良くなって来たというか、強くなって来たなっていう印象ですね。

-:その後はトライアルを感冒で回避と、その後の状態が気になるのですが。

加:感冒というより腸炎からの熱発だったので。札幌記念を使って、長い距離を栗東まで運んでなおかつ暑いところに来て。そんな中で少しづつ疲れとストレスが溜まったような感じで、腸炎を起こして熱発というかたちになったんですけど。
ある程度良かったのは一過性というか、そんなに長引かないで、熱発しても肺にも影響は無かったので。今は治ってすっかり良くなっているので万全の態勢で競馬に行けると思います。


-:中間の追い切りの動きはどうでしたか?

加:今日の最終追い切りを見て、安心して競馬に臨めるなと思っています。

-:今日は坂路で53秒7の13秒7と。先生としてはどういった指示を出されたのでしょうか?

加:テンをあまり無理しないで楽に行って、終いをサッと流す程度っていう感じで指示を出したんですけど、乗り手のほうが思った以上に馬が気合良く行ったので、最後は控えて、という感じで。

-:動きそのものの評価は良いものと見てらっしゃいますか?

加:そうですね。馬の気配、動き、そして息の入り方、問題ないと思います。

-:ひとつ気になるのは札幌記念の時は410キロと、オークス時より体を減らしていました。馬体的には現時点でいかがでしょう?

加:函館から輸送する前は420キロちょっとあったんですね。それで輸送してあれだけ減ったということは、輸送するとちょっと弱いかなと。カイ食いも細くなるというところもあるんですけど。
まあ、チューリップ賞を勝った時も美浦から移動した時にもカイバを食べられなくて、体重が減って。それでああいうふうに強い競馬をこなしてくれたということは、体重が減ってもそんなに気にならないのかなっていうイメージはあります。


-:札幌記念で4回のコーナーをしっかり経験していますけど、今回の秋華賞の舞台、ややトリッキーな2000mというのはどうでしょう?改めて教えて下さい。

加:この馬の場合はどんなレースでもね、素直にジョッキーのいう事を聞いて走ってくれるので、その辺は問題ないと思います。

-:それでは最後にレースに向けての豊富を頂けますか?

加:色々と大変な馬ですけど、競馬に行くと一生懸命走ってくれるので、ファンの皆様にはその一生懸命走る姿を見て応援していただければ幸いです。

-:良いレースを期待します。

加:ハイ。宜しくお願い致します。