【秋華賞】ジェンティルドンナ「何としても3冠馬になって欲しい」

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14日(日)に行われる秋華賞(G1)に出走予定のジェンティルドンナ(牝3、栗東・石坂厩舎)を管理する石坂正調教師の共同会見(11日)は以下の通り。

-:秋華賞に出走するジェンティルドンナについて石坂調教師にお話を伺います。おはようございます。

石坂正調教師:はい、おはようございます。

-:牝馬3冠に向けての最終追い切りが終わりましたが、まずは今の心境から教えてください。

石:何事もなく調教を終えたのでホッとしています。

-:前走のローズSは道中2番手からの競馬でした。振り返っていただけますか?

石:出して行ったわけでもないのに結果を見ても、道中のペースを見ても、あの位置で競馬ができて、勝てて、何も言うことは無いですね。

-:あれは先生の指示があったのですか?

石:いえ、ありません。

-:見ていらして、これは秋華賞に繋がるな、というような自信のようなものは改めて芽生えたのでしょうか?

石:というよりも、あのレースは勝たなければいけないと思っていましたので、勝てて本当に良かったですね。

-:プラス12キロでの出走でしたが、この辺りの成長分など教えていただけますか?

石:栗東で積む前はちょっとまだ太いかなという感じがしたんですけど、競馬場に着いてみたら「あらデキてるわ」と、完全に仕上がったなという感じでした。

-:秋華賞に出走する時は馬体重はある程度減っていると思ってよろしいのですか?

石:まぁ同じだと思います。

-:同じでも中身が違うと。

石:そうですね。キュッと締まっているんですけど、毎週の体重測定ではローズSの時と同じですし、同じような馬体重での競馬だと思います。

-:1週前も坂路での調教。そして先ほども坂路で良いタイムが出たと思うんですけど、改めてどのような指示を出されたのか教えてください。

石:先週は速いタイムを出そうと思った追い切りでしたけど、今日は終いがピュッと伸びるような、そういうイメージの追い切りをジョッキーと話しました。

-:感触はいかがですか?

石:終い12.1だったと思うんですけど、「いや~余力があってまだまだ伸びるな」という感じに見えました。

-:前回以上のデキと見てよろしいですね。

石:そうですね。1回使って更に良くなっていると思います。

-:桜花賞、オークスの時と比べて夏を越してパワーアップもしていると思うのですが、2冠の時よりも状態は上だと見てよろしいですか?

石:そうですね。心身共に明らかに成長しているのが分かりますしね。春よりも今の方が強いと思います。

-:特に成長している部分はどこですか?

石:体付きも明らかに違いますし、精神的にも…先日、休み明けの競馬だったんですけど、「えっ」と思うほど落ち着いてたんですよね。だから精神的にも成長したんだなと思いました。

-:3冠最後の舞台が京都の内回り、2000mという舞台なのですが、ローズSのようなレース運びをイメージされているのでしょうか?

石:いや、ローズSのような競馬ができたし、その前の後ろから行くような競馬もできたし、「どんな競馬でもできるぞ」というふうに私は思っています。

-:死角なしと見てよろしいですか?

石:そうですね。競馬はやってみないと分からない部分はありますけど、私としては心配な点はないですね。

-:当日の天候はどうなるかまだ分かりませんが、その辺りも問題ないでしょうか?

石:天候は晴れと言っています(一同笑い)。

-:では、晴れの中、素晴らしいパフォーマンスを期待しております。初クラシック制覇ももたらしてくれたジェンティルドンナですが、改めて3冠への思いを聞かせてください。

石:クラシック1つを獲るのも大変なのに2つも獲らせていただいて。もうここまできたら何としても3冠と、そういうふうに思っています。

-:改めてジェンティルドンナはどんな馬ですか?

石:ひと夏を越して顔付きも凄く大人になっていますし、凄く走れる状態なので期待しています。

-:本当に多くのファンが3冠を待ち望んでいます。メッセージをお願いします。

石:何としても3冠馬になって欲しい。ジェンティルドンナはそういう素質を備えた馬ですので、大体勝たせていただけるのではないかと、そういうふうに思っております。