注目の新馬【4回京都】エピファネイア…小平奈由木の新馬レポート

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注目の新馬【4回京都】エピファネイア

エピファネイア
(牡2、栗東・角居厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク

2年連続で年度代表馬に選出されたシンボリクリスエスの産駒。昨年もリーディングサイアー争いで3位に食い込んだ。この世代へも、サクセスブロッケン(ジャパンダートダービー、フェブラリーS、東京大賞典)、ストロングリターン(安田記念)、アルフレード(朝日杯フューチュリティS)らに続く逸材を送り出すに違いない。

母シーザリオ(その父スペシャルウィーク)はオークスを勝っただけでなく、アメリカンオークスでもG1制覇を成し遂げた日本を代表する名牝である。祖母のキロフプリミエールもG3・ラトガーズBCHの優勝馬。筋が通った血筋だけに、繁殖としての価値は高い。総額6000万円の値が付けられ、キャロットクラブの募集馬となった。

当初より秋シーズンのデビューを目指していたが、ノーザンファーム早来での育成時も豊富な体力を誇り、気持ちも前向きだった。9月12日に角居厩舎に入厩。20日のゲート試験にあっさり合格すると、順調に時計をマーク。先週のウッドコースではトパンガ(古馬オープン)と併せ、1秒0も突き放した。父譲りのパワーを兼ね備えながら、フットワークは伸びやかで大きい。高いポテンシャルを存分に発揮できる態勢が整っている。

10月21日(日)、京都の芝1800mにスタンバイ。母の主戦だった福永祐一騎手が騎乗する。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。