注目の新馬【4回京都】レッドジゼル…小平奈由木の新馬レポート

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注目の新馬【4回京都】レッドジゼル

レッドジゼル
(牝2、栗東・笹田厩舎)
父:アグネスタキオン
母:スタイルリスティック
母父:Storm Cat

内国産として51年ぶりとなるリーディングサイアーを獲得し、一時代を築いたアグネスタキオンの産駒。現2歳がラストとなるだけに、ぜひダイワスカーレットやディープスカイらに続くスターの出現を期待したい。

母スタイルリスティック(その父ストームキャット)はアメリカで4勝。その妹弟にプレイフルアクト(英G1・フィリーズマイル)、ナサニエル(英G1・エクリプスS、英G1・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)、グレイトヘヴンズ(愛G1・愛オークス)をはじめ、6頭もの重賞勝ち馬がいる豪華な血脈である。東京サラブレッドクラブの募集馬となり、総額万円で募集された。

ノーザンファーム空港で乗り込まれたうえ、 7月21日、函館競馬場に入厩。8月10日、2度目の挑戦でゲート試験をパスすると、いったん牧場に戻って態勢を整え直す。ノーザンファームしがらきを経由し、9月22日、栗東に移動。ぐっと落ち着きを増し、体力の強化も目覚ましかった。丁寧に段階を踏みながらも、順調にタイムをマークする。先週の坂路では上々の伸び脚を見せ、パートナー(新馬エンジェリックレイ)にコンマ6秒の先着。軽い芝で切れ味が生きそうなタイプである。

10月21日(日)、京都の芝1800mでデビュー。四位洋文騎手で初戦突破を狙う。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。