500キロを超すグラマー、ヴェリーバンブーが初戦を制す!!

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土曜京都6R
2歳新馬
ダ1400m
勝ちタイム1.26.6

ヴェリーバンブー(牝2、ファルブラヴ・栗東・佐藤正厩舎)

500キロを超すグラマー、ヴェリーバンブーが初戦を制す!!

芝からのスタートとなるダート1400だが、そこをも難なくクリアしたヴェリーバンブー。逃げたアルペンクローネを、いつでも捕まえられる手応えで進む。直線へ向いた時も手応えは抜群で、後は追い出すだけだった。残り1ハロンを合図に追い出した福永J。最初は2発。そして少し開けて3発連続で入れられたムチに応えて伸びて、3馬身差の快勝であった。2着にはゴール寸前でターンザタイドヒルノケアンズをハナ差捕えて上がった・・・。

逃げたアルペンクローネも、ピタっとヴェリーバンブーに来られていては楽ではない。前半3ハロンが35.9と遅くない流れである。その流れを楽についてこられている。1000メートルが1.00.9の数字である。そのアルペンクローネも最後はバテて7着敗退である。勝ったヴェリーバンブーだけが強い競馬をした内容であった。そのヴェリーバンブーを3コーナーから追いかけて、4コーナーでは馬体を並ばすまで来ていたヒルノケアンズだが、最後にはターンザタイドにも差されての3着。やはりヴェリーバンブーの強さが目立つ処となるものである。

牝馬ながら、508キロの馬体を誇るこのヴェリーバンブー。CWのケイコでも82秒台で、上がりも37秒台で先着と秀逸なタイム。坂路でも52秒台で、上がり24秒台とここのケイコでも動けている。
母系にサンデーサイレンスが入っている。兄には現3歳馬のキングブレイク(羽月厩舎)。兄は芝の後でダートで連勝したが、こちらは初戦をダートに選んだもの。芝でどんな走りをするのかを観てみたいものでもある。
2着ターンザタイドもなかなかに渋い感じの馬であり、次走はもっとやれそうである。道中の速いラップもさる事ながら、最後の1ハロンの12.9が悪くないものである。最後に後続馬が迫ってきていたら、もっと縮まる可能性も大であったはずで、走破時計も必然的にもう少し速くなったかも。
次走がどんな走りをするのかを観てみたいグラマーなヴェリーバンブーであった・・。

平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。