【菊花賞】ゴールドシップ「人事を尽くして天命を待つ、という気持ち」

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21日(日)に行われる菊花賞(G1)に出走予定のゴールドシップ(牡3、栗東・須貝尚厩舎)を管理する須貝尚介調教師の共同会見(17日)は以下の通り。

-:それではよろしくお願いします。菊花賞の最終追い切りが終わりました。まず今日の内容、それから手ごたえを教えてください。

須貝尚介調教師:指示どおりのいい併せ馬でした。

-:2頭併せて坂路を上がってきました。手ごたえとしてはどうお感じになりましたか。

尚:先週の追い切りで状態も良く神戸新聞杯から実質上向いているフォームで走ってくれたので、今週は少し様子見程度の追い切りになったのですが、終いしっかりといいフォームで走ってきたと思います。

-:今お話にあった神戸新聞杯からの上積みとなりますと、かなりのものが?

尚:神戸新聞杯の時は変則開催でローテ的に凄く考えさせられるものがあったのですが、それが終わってから馬の状態も凄く良くて今回もいいメニューを消化できたので、最高の状態と言ったら何ですけど、本当にいい状態でレースを迎えられると思います。

-:神戸新聞杯を振り返ってみていかがでしょうか?

尚:あのレースで内田ジョッキーもある意味自信を持ってくれたと思います。

-:見ている側としては本当に強くなったなという印象があったのですが。

尚:僕は、今までのレースで一番緊張したレースでした。というのも、皐月賞馬として恥ずかしくないレースをしてほしいなと。また、次に繋がるレースをしてほしいなと思っていたので、勝てて良かったなと思います。

-:3コーナーあたりからのロングスパートでしたが?

尚:急に速くなるとあの馬はどうしてもああいう形になるのですが、息が長いいい脚を使ってくれるので、はい。

-:ひと夏を越して、そのレース振りや体つき、折り合いと何か進境ありましたでしょうか。

尚:北海道で函館、札幌と入厩させていて、前回は変則開催。調整的に凄く考えさせられることがあったので、結果的に強い勝ち方ができて良かったなと思っています。

-:今度は皐月賞馬として菊花賞に挑みますが、そのお気持ちはどうでしょうか。

尚:やはりダービー馬も出走して来るので、皐月賞馬として頑張ってほしいなと思います。

-:お母さんのポイントフラッグは須貝調教師も乗られていたと思うのですが、特別な思いがあるのではないでしょうか?

尚:海の物か山の物か分からない調教師として、そういう縁の馬を預けてくださったオーナーには本当に感謝しています。その馬で、こういう大舞台に出られるのは有難いなと思っています。

-:皐月賞を制して今度は菊花賞。二冠が懸かるわけですが?

尚:そうですね。まぁ、ダービー馬もいるので……。はい。

-:3000mという距離に関してはどうご覧になりますか?

尚:距離的には、この馬は凄く心肺能力が高いと思いますし、特に引っ掛かるとかそういうこともないので。自由自在に内田ジョッキーの指示に従ってくれればいいなと思っています。

-:逆に、ゲート出てからしばらく内田騎手が押していましたよね?

尚:いつも思うのですが、鬼ごっこしているみたいですよね(笑)。「早く逃げろよ、捕まえるから」という風に見受けられますね。

-:いずれ自分が捕まえるという?

尚:なんかそんな感じで走っているみたいですよね。楽しく走ってくれたらいいかなと思います。

-:先生からしたらヒヤヒヤしませんか見ていて?

尚:ちょっとヒヤヒヤしています(笑)。

-:今、内田騎手の話がありましたが、どうですか内田騎手に替わってからのゴールドシップ。相性というのでしょうか?

尚:相性云々よりも神戸新聞杯で自信を持ってくれたと思いますので。後は本番まで「人事を尽くして天命を待つ」という気持ちでいます。

-:菊花賞で恐らく1番人気になるのではという大方の予想ですけれど、ファンの方も大勢応援してくださっていると思います。ファンの方に一言お願いします。

尚:結構強い相手も出てくるので、皐月賞馬として恥ずかしくないレースをして欲しいです。葦毛なので目立って走ることを応援してください。

-:須貝先生は葦毛の馬がお好きですか?

尚:大好きです。

-:以前記事で読んだのですが、生産地・馬産地のために頑張りたいということをおっしゃっていたのですが?

尚:そうですね。小さな牧場から出てきた馬なので、生産地・馬産地の元気が出れば、励みになれば夢も膨らんでくるのではないかと。そういう意味でも頑張らなければいけないなという責務があります。

-:では、楽しみに当日を待ちたいと思います。

尚:ありがとうございました。