【天皇賞(秋)】トランスワープ「G1でどれだけの競馬が出来るか」

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24日、日曜東京11レース・天皇賞秋(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。


前走、オールカマー2着のダイワファルコン(牡5、美浦・上原厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F82.6-67.3-52.3-38.1-12.5をマークした。

【上原博之調教師のコメント】
「夏場はあまり強くない馬なので、七夕賞のあとはゆっくりさせました。その分、前走は改めて馬が良くなって、力を出してくれましたね。レース後も順調にきています。
1週前に、後ろから追いかける形の併せ馬でしっかりやっているので、今日(10/24)は単走でサーッと流す感じでした。いつも調教の動きは良い馬ですけど、そのなかでも大きなフットワークでしたし、やはり涼しくなって状態が良くなっていると思います。
ブリンカーを薄くしたり深くしたり外したり、何とかレースで集中させようとしてきていますが、今回は薄いブリンカーを着けるかもしれません。中山に良績が集中していますが、東京が良くないというわけではありません。直線が長いので仕掛けどころが難しいですけど、最後まで集中できれば、この馬の力を出せると思います」





前走、新潟記念1着のトランスワープ(セ7、美浦・萩原厩舎)は、大野拓弥騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F66.5-51.6-37.3-12.5をマークした。

【萩原清調教師のコメント】
「今日(10/24)の追い切りは、体を大きく使わせて欲しいという指示でした。指示通りに体を使えていましたし、息遣いも良かったです。春と比べて体のこなしが良くなって、トップスピードのときのストライドが大きくなりました。
前走は、強い競馬でしたね。この馬にとって、あのような形が良いとは思っていませんでしたけど、こちらが思っているよりも良くなっている感じがありますね。骨格がしっかりしていて、筋肉量の多いところがこの馬のセールスポイントです。
これまで東京コースでの実績がありますし、ここ2戦は2000メートルで結果を残しているので、東京の2000は悪くない条件だと思います。レースでの位置取りに関しては、スタート次第になると思います。函館と新潟での2連勝は評価出来ると思いますし、力をつけたトランスワープがG1でどれだけの競馬が出来るか楽しみです」

【大野拓弥騎手のコメント】
「前走は、直線でギュッと伸びてくれました。そういう脚を使うイメージを持っていなかったので、驚きました。夏場も順調に使ってこれましたし、体質が弱かったようですけど、強化されてきたことが結果に繋がってきたんだろうと思います。去年の夏は、調教でもカッカしたところがありましたけど、ここ最近はドッシリと構えて、オンオフがきくようになってきました。
今日(10/24)の追い切りは、5ハロンから馬の気の向くまま、終い重点でやりましたけど、非常に良い感じでした。レースでも、先行をしていた頃は馬の気の向くままでしたけど、差しに転向してからはコントロールがきくようになりました。意識して脚質を変えたわけではありませんが、福島で松岡騎手が乗ったときに差すような展開になったことがキッカケだと思います。
ここ2戦で見せた末脚がセールスポイントだと思っているので、良い切れ味を引き出せるように道中スムーズに運びたいと思っています。今回はG1でメンバーが一段と強くなりますが、馬の出来も良いですし、勢いもあるので、あとは自分が馬の邪魔にならないように乗ればチャンスは十分あると思います」