【天皇賞(秋)】福永ダークシャドウ「天覧競馬なので思いは強い」

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25日、日曜東京11レース・天皇賞秋(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、札幌記念2着のダークシャドウ(牡5、美浦・堀厩舎)は、福永祐一騎手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F66.4-51.3-37.0-11.8をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「天皇賞秋に一番良い状態で出られるように、ということを考えてここまでのローテーションを決めてきました。ドバイから帰ってきて、脚元や健康状態は問題ありませんでしたが、精神面には疲労が蓄積していた感じだったので、その疲れを取ることを中心に調整してきました。
札幌記念を使えれば使おうという感じで入厩させて、段階を踏みながら調整を進めていくなかで、能力を出せるという判断になったので、札幌記念を使いました。レースでは、小回りに対応できる走りをしてくれましたし、差し馬が勝つ流れのなかでよく頑張ってくれたと思います。普段と違うリズムの走りのなかで大崩れしなかったことは、評価できると思います。
ぶっつけで天皇賞に向かうことも考えていましたが、札幌記念を使って、スムーズに調整できたのは大きいです。昨日の状態でほぼ出来ているという感覚だったので、今日(10/25)の追い切りは呼吸を整える程度で、競馬が近づいていることを教える内容でした。
フィジカル面は去年と同じくらいの状態ですけど、馬が落ち着いていて、メンタル面は今年の方が良い状態で出られると思います。強い相手がいますが、自分自身を良い状態で使うことが一番だと思っています」

【福永祐一騎手のコメント】
「先週も乗せていただいて良い動きでしたし、予定された調教メニューを消化できて何よりです。今日(10/25)はジャガーメイルを追いかけて併入する形でした。ラップも良かったですよ。もっとスッと突き放して欲しい気もしましたが、相手もG1馬で力がありますからね。2頭とも良い動きでしたし、良い状態で天皇賞に向かえると思います。
元々難しい馬で、スタートでよく出遅れたり、左にモタれたり、ハミを噛まなくていいところで噛んだりしていましたが、今は札幌記念のときのように番手でも競馬が出来ますし、競馬が上手になっています。普通にスタートを出ればペースに合わせられますし、調教でも自在にコントロールがききますからね。去年、毎日王冠を勝って天皇賞で2着と能力の高さは証明されているので、あとはタイトルをどれだけ取れるかだと思っています。
雨が降って良いタイプではありませんが、バランスが良いので、馬場に脚をとられることもないと思います。オーナー、牧場、厩舎、全ての関係者が一丸となっているくらい取りたいレースですし、今回は天覧競馬なので思いは強いです。レースに乗れることは光栄ですし、ぜひ栄誉を勝ち取りたいです」



共同会見に応じた堀宣行調教師