馬場の外目をサンライズバード!脚色が違っていた!!

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日曜京都5R
2歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.37.9

サンライズバード(牡2、タニノギムレット・栗東・河内厩舎)

馬場の外目をサンライズバード!脚色が違っていた!!

そぼ降る雨で視界がやや悪い中での新馬戦となった。あまり良く見えないレースではあったが、最初はドンジリ。向こう正面で後ろから3頭目の外。坂の下りもで、まだ中団の後ろ。4コーナーでもまだ半分にも上がっていなかったサンライズバード。直線でもそのまま大外へ。かなりあった前の馬との差だったが、ゴールが近づくにつれて差がなくなり、残り100ではキッチリと前を捕えて先頭に踊り出て、2馬身差の楽勝となったサンライズバードが目立ったレースだった・・。

バラバラっとしたスタートだった様子。いきなり縦に長い展開となった。そんな中からラフィットオフキョウワアーサートウケイテンシが並んで先行。すぐにペースダウンとなったのか、後続がどっと押し寄せて行く。3ハロン通過の時には、もう先頭から最後方タキノウェーブまでは10馬身もなかったか。人気のディープウェーブアルバタックスは枠なりに馬群の中団の内目。内のスペースを詰めていく。坂を下って行くがペースが上がらない。後続も楽に追走していく。そんな中で、やや鞍上の手が動いているのがソリーアンジェロ。行きっぷりが悪い。馬群はさらに凝縮されてもう6馬身ぐらいの塊となって最後のカーヴへと向かう。かなり悪い内のコンディション。しかし先行馬はそこを通る。そんな中でナムライットウセイの手応えが良く見える。前を行く馬の間を縫って出てきそうな勢いだ。外からのプラチナテーラーも伸びがいい。前を捕えそうだと思った瞬間に、外からサンライズバードがヒューンと伸びていった。あっと言う間に内の馬の伸びとは違う伸びでゴールを目指して行く。

それを追うようにアルバタックスが伸びて行く。これは直線に入って位置していた内から外へ出してきたもの。そんな動きをした時に、ちょうどサンライズバードが先に外目を伸びていたのだった。
一方のディープウェーブは、残り100を過ぎるあたりから内から外へと出してきたものだったが、その横をサンライズバードと、そしてアルバタックスが伸びて行っていた。本来ならば内でそんな風に我慢させて終い爆発させるのが功を奏すのだが、今日の馬場ではそんな瞬発力勝負ともいかず。長い脚を使っていたサンライズバードの勝負目だった様子。
最後の1ハロンが11.8。これはサンライズバードがほとんどマークしたもの。馬場のいい処を通ってきたのも、この切れになったのだろうが、かなりのロングスパートが利いたもの。またそんな渋い面を持ったサンライズバードの鞍でもあった・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。