【5回京都】リッチラヴィーニュ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【5回京都】リッチラヴィーニュ


リッチラヴィーニュ
(牡2、栗東・佐々晶厩舎)
父:フジキセキ
母:リッチアフェアー
母父:Machiavellian

父はフジキセキ。スプリント部門へキンシャサノキセキ、コイウタやエイジアンウインズといったマイル女王、驚異の日本レコードを叩き出したダノンシャンティ、さらにダート界にはカネヒキリ、シャトル先での成功作としてもドバイシーマクラシック勝ちのサンクラシークら、長年に渡って多彩なトップホースを送り出している。

母はイギリス生まれのリッチアフェアー(その父マキアヴェリアン、英1勝)。その全姉がホワイトウォーターアフェア(G2・ポモーヌ賞、G3・ジョンポーターSなど英仏4勝、産駒にヴィクトワールピサ、アサクサデンエン、スウィフトカレント)という魅力的な血だ。サンデーサラブレッドクラブにて総額3000万円で募集された。

ノーザンファーム空港で基礎固めされ、3月22日にNFしがらきへ。右前を捻挫するアクシデントがあったものの、それも難なく乗り越えて7月27日に栗東に入厩した。8月8日のゲート試験を1回でクリアした。いったん放牧を挟んで心身を整え直し、10月11日に帰厩する。NFしがらきで十分な調教量を消化してきただけあって、当初からしっかりしたフットワーク。追い不足の心配はない。

注目のデビュー戦は11月4日(日)、京都の芝1800m。佐藤哲三騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。