【みやこS】ハタノヴァンクール「負けるイメージが湧いてこない」

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11月4日(日)に行われるみやこS(G3)に出走予定のハタノヴァンクール(牡3、栗東・昆厩舎)を管理する昆貢調教師のコメントは以下の通り(31日の最終追い切り後)。

-:まずは前走、7月ですが、重賞初制覇ということになりましたが、いかがだったでしょうか。

昆:狙っていたレースなので、うまいこと仕上げて勝てたかと思いますね。

-:それからちょっと間が空きました。その間の過程を教えていただけますでしょうか。

昆:結果が出れば、ファンタストのほうで早めに休ませようと思っていたので、4ヶ月近く、ゆっくりいいローテーションで休めたかなと思っていますけれど。

-:3歳で成長というところもあると思いますが、馬体なんかはその頃と比べて何か変化というのは感じられますか。

昆:春先はまだトモとか緩い部分がかなりあったのですが、その辺もリフレッシュ放牧によってかなり力がついてきたので、いい休みだったかと思いますね。

-:そうすると、よりパワーアップして戻ってきたということですね。

昆:パワーアップというよりも、馬体がしっかりしてきたので、今のところ何の不安もないという状態ですね。

-:間が空きましたが、いよいよ秋に向けて始動ということになりますけれど。

昆:目標がみやこSかJBCだったのですが、残念ながらJBCのほうに行けなくなりまして(賞金面により)、みやこSのほうになるのですが、それはどちらでも良かったので。

-:先週それから今週、目標に向けての調整過程というのはいかがでしょう。

昆:早目に戻したので、十分ゆったりした調教時間が取れました。休み明けとしてはやれる態勢が整ったと思っていますけれど。

-:今週ですが、坂路(追い切り)での指示というのはどういうものだったのでしょう。

昆:もう先週の時点で大体いいかなと思っていたので、週末もやらないで“今週54秒くらいで上がって来れますか?”ということだけ言っておきました。ジョッキーの判断で12秒くらいの上がりは出てましたけど、調教に普段乗ってもらっている人に感じたようにやってもらったので十分だと思いますね。

-:動きそれからタイムを含めて、先生の目にはどのように映りましたか。

昆:まだ余力があるなという感じはあったのですが、目標は次なのであれで大体いいのではないかと思います。

-:目標は次という話がありましたが、仕上がり具合としてはどのような感じで?

昆:休み明けでも十分競馬ができるだけの、結果が出せるだけの仕上がりにはなってますけれど、やっぱりG1に向かっていくには更にもう1段階が必要なので。そのステップにしてはいい仕上がりになったと思いますけどね。

-:そのステップのひとつとして、今回初めて古馬との対戦ということになります。

昆:こればっかりはやったことがないので分からないですね、はっきりとは。ただ、この馬はまだダートでは負けたことがないので、負けるイメージが今のところ湧いてこないので。初めてお手合わせする古馬との競馬は、楽しみのほうが大きいです。

-:加えてこれまで、先生も色々なことを考えてこの馬に課してきたと思うのですが、それを全てクリアしてきましたか。

昆:色々な競馬場に持って行ってもちゃんと結果を出せているので。使うレース、阪神も京都も走ったことがあるし、本当に全部クリアしてくれているという感じはします。

-:ということは、今回の古馬との初対戦もクリアできそうなイメージということですね。

昆:自分の中ではそういうイメージで仕上げてきました。

-:馬体重というのは今回どのくらいになりそうですか。

昆:500キロくらいの競馬になると思いますけれども、毎週毎週、負荷をかけて減っていくのではなく、ちょっとずつ増えていっている傾向なので、凄くいい仕上がりじゃないかと思いますね。

-:そうすると、カイ食いのほうもいいという?

昆:春先は少し残すようなところもあったのですが、この秋は負荷をかけてもきれいに食べてくれているので。ひ弱さも抜けてきたのかなと思いますけどね。

-:あくまで目標は次ということですが、今回の見通しを最後にお願いします。

昆:ダート界は有名な馬たちも引退してしまったので、これから背負っていく馬たちと一緒に、ウチの馬も盛り上げられるいいレースをしていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。