高田潤騎手らが障害調教をファンにお披露目

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高田潤騎手も「FEEL 潤!!」で紹介していた、障害調教で生の声を届ける試みが、7日、エリザベス女王杯の追い切りを見学に来たファンへ向けて行われた。

藤岡佑介騎手、白浜雄造騎手の発案で実現したという、この企画。
調教中の騎手がインカムを付けて騎乗し、その騎乗者の声はもちろん、馬の息遣いも生で聞きながらファンが調教を見学。
通常、見学場所から肉眼では距離がありすぎて見えない障害コースだけにJRA職員の方々も双眼鏡を用意をし、準備は万端。
今回は9時~と9時30分~の2回に分けて調教解説があった。

インカムを通して伝わる騎手の息遣いは、実際に馬に騎乗することのない人間が想像する以上に苦しそうな息の乱れが聞こえる。
白浜騎手は「北沢(伸也)騎手は馬よりシンドそうな息切れですね(笑)」と、場を盛り上げたが、見学したファンも初めての障害練習を食い入るように見つめていた。

もともと、公式に公開されている映像などに混じることなく、関係者以外は目にすることが少ない障害の調教風景。
インカムを付けたことで、障害調教とはどんなものか、訪れたファンは初めて理解できた方も多かっただろう。

騎手の安全確保、インカムの電波環境など、いくつかの問題点をクリアして実現した今回の調教解説。
トレセンでの見学人数は僅か限られたものだが、新規ファン獲得、ファンサービスの斬新な試みとして、ジョッキー達、JRA職員らが綿密な準備の末に実現したアイデア。訪れたファンにも、必ずや記憶に残ったことだろう。


(取材・写真)高橋章夫


インカムをつけた左から高田騎手、北沢伸也騎手、白浜雄造騎手

ファンに解説する白浜騎手

障害コースを走る田村騎手

双眼鏡がないと、どれだけコースが遠いか、おわかりいただけるでしょうか?

調教に釘付けの来場者の方々