早め先頭のステイザコースが渋太く先んじてゴール!!

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日曜京都5R
2歳新馬
芝2000m
勝ちタイム2.06.9

ステイザコース(セン2、スティザゴールド・栗東・西浦厩舎)

早め先頭のステイザコースが渋太く先んじてゴール!!

ついに発表は芝が稍重となった。小頭数ながら面白そうな新馬戦である。圧倒的1番人気となったアクションスター。その人気に応えて新馬勝ちかと思えた直線入り口での手応えであったが、外へ出すのに時間がかかった。前を行くステイザコースをクビ差捕まえきれずに2着となった。しかし、勝ったステイザコースがなかなかに渋い脚色で完封したものだった・・。

スタンド前のスタート。そのゲートでカネトシアクションがアオる。エーシンヒリューも今ひとつ出が良くない。中からオーアンジェリーナが先手を取って行く。外からキーヴューも出て行く。しかし最初の入りはいつもどおり遅い。最初のカーヴを廻るあたりでは3番手のステイザコースが頭を振って、行きたがっている様子も見えた。アクションスターがその真後ろ。カーヴを廻って行く。やや前の2頭が後ろを離して行きだす。
向こう正面では、3番手ステイザコースには6馬身ぐらいあったのではないか。その後ろ1馬身ぐらいにアクションスターと続く。3コーナーの坂を上って行く時は、前2頭はほぼ馬体を並んで先行しだす。ステイザコースは4馬身ぐらいの3番手。その後ろアクションスターも差を詰める。後続もだいぶ間隔がなくなってきた。

坂を下って行くと、前の2頭とステイザコースとの差が一遍になくなってきだす。アクションスターも内から差を詰める。後続が一気に接近して残り600の処では馬群がほぼ一塊となり出す。ステイザコースが3番手から前の2頭の外へと上がって4コーナーを迎える。この動きに、一列後ろにいたダノンエトワールも前と進める。内のアクションスターは手応えは十分にいいのだが、外へ出す瞬間を待つ。
前半1000メートルを1.05.0のユッタリペースで行っているだけに、先行馬2頭もまだ十分に脚が残っている。その2頭の外目が開き出したのが残り1ハロンを切ってから。その隙間から脚を伸ばしたアクションスターだが、前を行くステイザコースとの差がけっこうあった。それでも一完歩ずつ伸びて差を詰めていくが、クビ差届かずの2着。その後に続いてきたのがラカ。4コーナーでブービーの位置から良く差を詰めては来たが、ここまでが精一杯。

ステイザコースは、道中3番手の位置が良かったし、早めに出て行けたのも功を奏した様子。最終追い切りは攻め動く古馬にアオられてはいたが、悪くないタイムだったし、実戦味も悪くない。アクションスターも、力的にもすぐに勝ち上がるものだと思えるもの。やや視界の悪くなってきた中での新馬戦でした・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。