【5回京都】ハッピーモーメント…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【5回京都】ハッピーモーメント

ハッピーモーメント
(牡2、栗東・角居厩舎)
父:ディープインパクト
母:アドマイヤハッピー
母父:トニービン

2世代目がさらにスケールアップし、ジェンティルドンナによる牝馬3冠だけでなく、ディープブリランテでダービー制覇を果たしたディープインパクトが父。2歳勢も次々に勝ち上がり、早くも総合リーディングの座を確実なものにしている。

曽祖母ダイナカール(オークスなど5勝、エアグルーヴの母)に連なる名牝系。母アドマイヤハッピー(その父トニービン)は4勝をマークした。その姉弟にエガオヲミセテ(阪神牝馬特別、マイラーズCなど4勝)、オレハマッテルゼ(高松宮記念、京王杯スプリングCなど9勝)がいる。同馬の半兄がウォータクティクス(アンタレスSなど6勝)、キタサンアミーゴ(5勝、小倉記念2着)ら。サンデーサラブレッドクラブの募集総額は6000万円だった。

ノーザンファーム早来の坂路で順調にペースアップされ、8月17日にNFしがらきへ。9月7日、栗東に移動すると、14日にはゲート試験に合格した。いったん牧場で心身を整え直し、10月25日に帰厩。先週はエリザベス女王杯に出走したオールザットジャズと併せて遅れたとはいえ、好タイムをマークしながらもラストまで余裕はたっぷり。初戦から十分に力を発揮できる態勢にある。

11月18日(日)、京都の芝1800mでデビュー。鞍上はイオリッツ・メンディザバル騎手に依頼していたが、現在、調整中。



小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。