【5回京都】ピュクシス…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【5回京都】ピュクシス

ピュクシス
(牝2、栗東・石坂厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:フサイチパンドラ
母父:サンデーサイレンス

「シンボリクリスエス産駒は腰高の体型が多いが、この仔は整ったスタイル。体格もあり、とても見栄えがするよ。この母らしくポテンシャルはかなり」(石坂正調教師)

2年連続で年度代表馬に選出された父。昨年もリーディングサイアー争いで3位に食い込んだ。サクセスブロッケン(ジャパンダートダービー、フェブラリーS、東京大賞典)、ストロングリターン(安田記念)、アルフレード(朝日杯フューチュリティS)らに続く逸材の誕生が待たれる。

母はエリザベス女王杯や札幌記念を制したフサイチパンドラ(その父サンデーサイレンス、4勝)。祖母ロッタレースの兄にエルグランセニョール(英2・3歳チャンピオン、種牡馬)、トライマイベスト(全欧2歳チャンピオン、伊チャンピオンサイアー)がいる。同馬の全兄が現1勝ながら新馬を快勝しているスペルヴィア。キャロットクラブの募集総額は3000万円だった。

ノーザンファーム早来で順調に乗り込まれたうえ、NFしがらきでもしっかりと15-15を消化する。栗東への移動は10月6日。18日のゲート試験をパスすると、坂路での追い切りに移行した。調教の動きは地味であっても、しなやかで軽いフットワーク。ターフの実戦となれば鋭い切れ味を繰り出しそうなイメージを受ける。

11月18日(日)、京都の芝1800mにスタンバイ。和田竜二騎手で初戦突破を狙う。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。