【5回京都】ルリビタキ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【5回京都】ルリビタキ


ルリビタキ
(牝2、栗東・笹田厩舎)
父:デュランダル
母:エリンバード
母父:Bluebird

サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続して最優秀短距離馬に選出されたデュランダルの産駒。フラガラッハ(中京記念)、ジュエルオブナイル(小倉2歳ステークス)のようにスピードや切れ味で勝負するタイプを送り出している一方、エリンコート(現4勝)でオークスを制覇した。今後も一発大物の誕生が期待される、

同馬はエリンコートの全妹にあたるだけに、父との相性は証明済み。母エリンバード(その父ブルーバード)はイタリア産であり、伊1000ギニーなど4勝をマーク。その他の産駒にもオメガグレイス(5勝)、エールスタンス(2勝、地方1勝)らがいる。馬主を対象に募集を募る社台オーナーズにランナップ。募集総額は2000万円だった。

社台ファームでの基礎固めを経て、9月6日に山元トレセンへ。丹念にスピード調教を積んだうえ、10月4日、栗東に入厩した。飼い葉桶にぶつけて前歯を折るアクシデントに見舞われたものの、調整は短期間で軌道に乗った。10月25日のゲート試験をクリア。ひと追いごとに反応が上向いてきた。

「まだ若さが残っていますが、同時期のエリンコートと比べてパワーがあります。マイルくらいがベストかと思えても、姉も距離をこなしますからね。将来性を見込んでいますよ」(笹田和秀調教師)

11月18日(日)、京都の芝1800mに初登場する。ミルコ・デムーロ騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。