手応えはそう良くはない、ゴール前はキッチリ伸びたキングベイビー!!

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土曜京都6R
2歳新馬・牝
ダ1400m
勝ちタイム1.25.3

キングベイビー(牝2、マンハッタンカフェ・栗東・安田厩舎)

手応えはそう良くはない、ゴール前はキッチリ伸びたキングベイビー!!

予報よりも大幅に雨が早まった土曜。そして温度もそう高くない。ダートは朝から稍重スタート。昼過ぎのこのレースは重まで悪くなっていた。1番人気のキングベイビーは、スタートでは外へヨレてしまい6番手ぐらい。道中もおっつけどおしでの追走。4コーナーでは前を4頭が並ぶその後ろまで接近。カーヴを廻る時も、鞍上からステッキで促される手応え。直線でも右ステッキが数発入る。決して綺麗な勝ち方とは言えないが、キッチリとゴール前も脚を使っての初陣勝ち。シネマスコープの血は安田厩舎の宝もの。まずは大事な初戦を飾った・・。

しっかりと雨脚が強くなってきている。好発はタイキマーシャ。それを内からウインクルキラリが抜いて先手となる。ヒシアメジストが内から3番手につける。タイキキララメイショウブリエの後ろにキングベイビーが上がった。やや追いながらの追走だ。
この馬群は3コーナーに向かう前にけっこう固まっていく。前半35.0はいくらこの馬場でも新馬戦としては遅くない流れ。けっこう流れている。この6頭に後続からも近づいていたのがビバゴールデン。だが前とは2,3馬身あった。
4コーナーが近づく時には、先頭はウインクルキラリで外にタイキマーシャ、その外にヒシアメジスト、タイキクララと半馬身ずつ外が遅れて並び加減。メイショウブリエが少し遅れて5番手。そのすぐ後ろにキングベイビーとタニノセレナーデが、絶好の位置を確保していた。

直線に入ってきて、5番手のタニノセレナーデが、タイキキララの脚がなくなった処で前に入って外へ出てくる。その少し前にいたキングベイビーは内を狙う。逃げたウインクルキラリはバテる。代ってタイキマーシャが前に出ようとするが、外のヒシアメジストが出る。そのタイキマーシャとの間が空いた処へキングベイビーが入って抜けて出てくる。粘るヒシアメジストをタニノセレナーデがゴール前で交して2着となった。その前3頭から離れてメイショウブリエ、ビバゴールデンの順に電光掲示板に輝いた。
最後の1ハロンが12.7。今日の馬場でこの数字は遅いものなのか。でも新馬初戦であるからこんなものなのかも知れない。
446キロとまずまずの馬体。これから時間と共に成長してきて、偉大な兄に近づいていくだろう・・か。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。