好調、須貝厩舎 ブレイクラッシュが圧勝で新馬勝ち!

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日曜京都4R
2歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム1.53.0

ブレイクラッシュ(牡2、アグネスタキオン・栗東・須貝厩舎)

好調、須貝厩舎 ブレイクラッシュが圧勝で新馬勝ち!

直線1ハロンでの脚色からも勝利は感じたブレイクラッシュだがその脚は目を見張るものだった。最後の1ハロンは12.3。ステッキを1発入れただけで後は流し気味のゴールで、2着キクノソルにつけた差が3馬身半の楽勝。ちょっとスケールがここでは違っていた。後は芝にあがった時だろうが、何となく末恐ろしい馬になりそうな予感を受けるものであった・・。

やはり土曜の雨がかなり影響していて、午前のダート戦は不良発表。先行有利な馬場コンディションである。逃げたマッシヴプリンスがマイペースに落として先行する。1000メートルを1.03.0だから、数字的には十分に逃げ切れるもの。しかし向こう正面でスミヨンJが動く。中団にいたガルムが遅いうちに動いた。
一気に先頭グループの外まで脚を運ぶ。2番手ヒュウマ、3番手キクノソルの横にまで脚を伸ばす。その少し後ろにいたブレイクラッシュには絶好の展開となってきた。そこらで当然にペースは上がり始める。逃げるマッシヴプリンスがまたギアを少し上げた様子。
3コーナーから4コーナー中間では、もう12秒台に一気に上がってきた。4コーナー手前では、前の4頭の一番外ガルムがやや手応えがつらくなってきている。その後ろの内から3頭目のブレイクラッシュが上がって行く。しかしバテてくるガルムの外へ出してくるので、最後のカーヴは大きく廻ってしまう。

直線に入ってくる時に先頭のマッシヴプリンスがヨロける。内へでも逃げようとしたのだろう?幸い大きなアクションにならず、そのまま先頭で直線へ入ってきた。キクノソルも伸び出すが、その2頭の中にいたヒュウマはバテだす。外を廻ったブレイクラッシュがなかなかいい脚色となって上がってくる。
残り1ハロンを過ぎるあたりで勝負の行方はマッシヴプリンス、キクノソル、そしてブレイクラッシュの3頭になる。しかし完全に勢いが違うブレイクラッシュ。前の2頭に並び抜いて先頭に立つ。ルメールJのムチが1,2発入る。そこからまたシッカリと伸びて3馬身半の差で快勝。2着にはキクノソルが逃げ粘るマッシヴプリンスを捕えて上がった。クレアトーレ4着。ボディーガードがジワジワと進出してきて5着だった。

須貝厩舎で今年デビューした2歳馬で6頭目の勝ち馬となったブレイクラッシュ。なかなかのスケール。これも楽しみな馬だ・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。