【JC】ペリエ騎手「オルフェーヴルに対して不利な面もある」

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ジャパンカップ(G1)に出走予定のジャッカルベリースリプトラマウントアトスレッドカドー(いずれもイギリス)およびソレミア(フランス)の調教状況及び関係者のコメントが、22日、JRAより発表された。

〔東京競馬場 天候:晴 馬場状態 芝:良 ダート:良〕

・ジャッカルベリー(JAKKALBERRY)(牡6)

調教状況(アレクサンダー ケアンズ厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:46~8:00
【調教内容】 (芝コース) 速歩1/2周、キャンターからギャロップで1/2周

【L.ボッティ(Lucie Botti)調教師代理の話】
「とても良い状態です。輸送も順調で大変満足しています。日本のような速い時計の出る馬場については適性があると思います。スタートが巧くない馬なので、できれば中団あたりで控えた競馬をしたいと思います。調教ではノーズバンド(クロス鼻革)を使用していますが、レース当日は、舌縛りをしたいと思います」


・スリプトラ(SRI PUTRA)(牡6)

調教状況(ポール デル厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:46~8:00
【調教内容】 (芝コース) 速歩1/4周、軽いキャンター~徐々に強めのキャンターで1周、
その後速歩でさらに1周

【ロジャー ヴェリアン(Roger Varian)調教師の話】
「ジャパンカップの参戦はだいぶ前から考えていました。今年のイギリスの馬場は、この馬には向いていない状態が続いていました。また、スピードに対応できる馬なので、ペースの速いレースが向いていると思い、ジャパンカップを選びました。
非常に成熟した馬で、環境の変化も受け入れています。競馬学校での検疫も落ち着いてこなせましたし、東京競馬場に来てからも落ち着いています。ここまでうまく調整できていると思いますし、現在の状況については大変満足です。
日本のレース展開は、スタミナとスピードが必要であり、スリプトラにはベストだと思っています。前走はフランケル相手に頑張ってくれましたが、体調が万全でなかったうえに、雨でトラックがぬかるんでいた感じで、スリプトラが好む速い馬場でなかったことが敗因だったと思います。このようなトップレベルのレースに出られるのを光栄に思っています」


・マウントアトス(MOUNT ATHOS)(セン5)

調教状況(デイジャシ デ ソウサ厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:49~8:15
【調教内容】 (ダートコース) 速歩1/2周、キャンター1/2周
(芝コース) 常歩1/4周、軽いキャンターから強いキャンターで3/4周

【M.クマーニ(Matthew Cumani)調教師代理の話】
「前走のメルボルンカップは、思い通りに行かないレースでした。いつも通りスタートは良かったものの、コーナー通過後に減速するため、すぐにスピードを上げなければならず、苦労していました。しかし、勝てなかったものの結果としては悪くなかったと思っています」

【チャールズ ヘンソン(Charles Henson)調教助手の話】
「メルボルンカップで好走したことと、ジャパンカップの賞金の多さを考慮し参戦を決めました。また、以前も自厩舎の馬としてはアルカセットが勝っていますし、前走より良化の余地もありそうで、チャンスはあると思っています。状態は非常に良く、日本に着てからもリラックスしています。
高速決着が懸念されていますが、ニューベリー競馬場での前々走は、速いペースに対応し、最後まで失速することもなかったので、日本の馬場に向いていると思います」

・レッドカドー(RED CADEAUX)(セン6)

調教状況(ステファン ニコルソン厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:49~8:11
【調教内容】 (ダートコース) 速歩1周、キャンター(少し強め)1周

【R.ダンロップ(Rebecca Dunlop)調教師代理の話】
「今年の最大の目標はメルボルンカップに置いていましたが、ジャパンカップに招待されて嬉しく思っています。シーズンの途中に休んだお陰で体調も良く、ジャパンカップへ向けて良い調整ができています。ジャパンカップは、オルフェーヴルなど強い馬がいて、非常にタフなレースになると思いますが、輸送もうまくいき、体調も良いので勝つチャンスは十分にあると思っています」

【ロビン トレヴァー(Robin Trevor)調教助手の話】
「前走のメルボルンカップでは、期待していたような結果にはなりませんでしたが、ジャパンカップに向けて準備は万端で、体調も問題ありません。この馬は、日本の馬場に適性があると思いますので、最高の状態でレースに臨み、良い結果が出せればと思っています」

・ソレミア(SOLEMIA)(牝4)

調教状況(ジェレミー コーヘン調教助手 騎乗)
【調教時間】 7:46~8:15
【調教内容】 (ダートコース) 速歩2周

ピエール イヴ ビューロー(Pierre Yves Bureau)馬主代理の話
「ジャパンカップには、凱旋門賞を優勝後、招待されたことがとても嬉しく参加を決めました。東京競馬場のような素晴らしいコースで走ることは、この馬にとって良いキャリアになると思ったのも出走を決めた理由です。ジャパンカップで引退する予定なので、頑張ってほしいと思います」

【カルロス ラフォンパリアス(Carlos Laffon-Parias)調教師の話】
「馬の状態については、初めての長距離輸送で日本に到着したときはやや馬体も減り、疲れているように見えましたが、3、4日で疲れは回復しました。長距離輸送後の慣れない環境で不安ではありますが、体調面については問題ありません。
速い時計の出る馬場への対応については、重い馬場に慣れている馬なので、少し苦手ではあります。しかし、ソレミアにとっては長い直線コースが向いているので、東京競馬場への適性はあると思います。枠順は3~8番あたりがいいですね」

【オリビエ ペリエ(Olivier Peslier)騎手の話】
「凱旋門賞での勝因は、強気にレース運びをすることができたことだと思います。オルフェーヴルについては、凱旋門賞でも優勝に最も近い馬だと思っていました。ジャパンカップでは、輸送の関係もあり、オルフェーヴルに対して不利な面もあるとは思います。
オルフェーヴルに騎乗したことはありませんが、素晴らしい馬だと思っています。ジャパンカップでも一番のライバルだと思っていますし、最大限に評価しています。当日の作戦は、枠順が非常に重要ではありますが、レースの流れの中で考えていこうと思います」