乗り味はそっくりと武豊J、ワンダーヴィーヴァ初陣勝ち!!

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土曜京都6R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.3

ワンダーヴィーヴァ(牡2、スタチューオブリバティ・栗東・笹田厩舎)

乗り味はそっくりと武豊J、ワンダーヴィーヴァ初陣勝ち!!

パドックで眺めていても《実に大人しい馬だな~》と思える周回ぶりのワンダーヴィーヴァ。騎乗する時にややうるさい処をだしてはいたが、馬場入り時はまたユックリと入っていく。ヤマニンブルジョンとのマッチレースとなって、最後までシーソーゲームではあったが、クビ差先んじてのゴール。後でいろんな人に言われたが、実は装鞍所では大変な暴れん坊だったらしいワンダーヴィーヴァ。人目の前では、まるで猫でも被っているかのような落ち着きぶりだったが・・・。

スタートでは外スピードサンダーがいち早く出た。しかし直ぐ後続群が吸収していく。ワンダーヴィーヴァは、ダッシュついてからは速く先頭に踊り出る。最内のヤマニンブルジョンも行き脚がついて上がっていき、1ハロン手前ではこの2頭が先行争い。ワンダーヴィーヴァがもう一度先手主張かと思いきや、内からまた盛り返し気味に出て行くので行かせて体半分もない2番手。すぐキョウワリスキーメイショウゲンナイシゲルタテザと続く先行グループを形成。そんなに速くない流れだ。前の5頭の少し後ろの位置にメイショウゲンキがつけて、この態勢のままで4コーナーへと向かう。3番手のキョウワリスキーの手応えが怪しくなってきた。前の2頭は共に持ったままで直線へ入る。

内を小さく廻ったシゲルタテザが3番手に上がるが、前の2頭とは少し間が開きつつある。その前2頭はやや外のワンダーヴィーヴァが優勢な脚色だが、決定的な差をつけれずにいる。
残り200を過ぎてもう完全に前2頭の勝負。どちらも追い出したが、そんなに差が開かない。外が少し出そうとなるが、内がもう一度盛り返す。そんな感じでゴールまで来て、やっと外優勢で決着がついた。
最後が12.2~12.6の戦いである。後ろからは余程の切れ者でないと差せない数字だ。

武豊Jは上がってくるなり《いろんな処が上とソックリや~・・》と言って枠場に入っていった。メイショウマシュウ、現1600万下で高橋亮新調教師が引退レースで勝ったあの馬である。いい意味でなのかは後日に聞くとして、まずは1着でデビュー戦を終えた事が大きい。そして《やはりダートがいいね・・・》とも言っていた・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。