【5回阪神】シナジーウィスパー…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【5回阪神】
シナジーウィスパー
(牝2、栗東・友道厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:エヴリウィスパー
母父:ノーザンテースト

ヴィクトワールピサを筆頭にスーパーホースを送り出しているネオユニヴァースが父。大舞台での強さが評価され、この世代は繁殖レベルがぐんとアップしている。クラシックを賑わす逸材が続々と登場するに違いない。

母エヴリウィスパー(その父ノーザンテースト)は未勝利だが、繁殖成績は非常に優秀。同馬はトーセンジョーダン(天皇賞・秋など現9勝)やトーセンホマレボシ(京都新聞杯など3勝)の半妹にあたる。他の姉兄にアドマイヤキラメキ(4勝)、ダークメッセージ(5勝)、ケアレスウィスパー(3勝)らもいる。祖母クラフテイワイフの産駒はJRA通算50勝以上をマーク。カンパニー(天皇賞・秋、マイルCS)もこの活力あるファミリーの出身となる。サンデーサラブレッドクラブにて総額2600万円で募集された。

ノーザンファーム空港で順調に乗り込まれ、6月2日、函館競馬場に入厩。13日の試験をパスすると、ノーザンファームしがらきに移動してに戻って体力強化を図った。丹念に15-15を消化したうえ、11月9日、栗東に移動した。当初より反応の良さが目立ち、予定どおりに出走態勢が整った。初戦から走れる前向きな気性。この血らしい奥深さも見込める。

12月1日(土)、阪神の芝1600mにスタンバイ。クイレグ・ウィリアムズ騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。