反応がいい!ノーブルコロネット快勝!!

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土曜京都7R
2歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.36.2

ノーブルコロネット(牝2、ディープインパクト・栗東・松永幹厩舎)

反応がいい!ノーブルコロネット快勝!!

楽に先手をとったカレンケカリーナ。途中から来たリージェンシーを行かせて前半1000メートルを1.01.1の先行馬ペース。ところがそれを待っていた切れ者がノーブルコロネット。好位のすぐ後ろの内目で脚を貯めて、直線入り口で外へ出しカレンケカリーナがちょっと内へもたれている間にスッと交わして先んじて行く。結局、その時の差が詰められずのままで、半馬身勝ちのノーブルコロネットの強さが目立った一戦だった・・。

スタートは2コーナー奥からのポケット地点。現場にいても、さすがにここは双眼鏡では見えず、オーロラビジョンをただ眺める。大外サチノニベアがいいスタート。芝のレースでは特に最外枠の馬のゲートが速いケースが多い。これは隣りに馬がいないからなのだろう。中からカレンケカリーナも悪くない。そして内からリージェンシーがジンワリと出て行く。
芝の1400以上は、実にユッタリの先行ペースになりがちである。ここもそう。3番手にレッドヴィヴィアン、ノーブルコロネットと内からエンジェリックレイも、引っ張りきれない手応えで追走する。そのエンジェリックレイが内からさらに前と差を詰めて行って坂を下っていく。もう完全なるスローペース、上がり勝負だ。
ペースはいっこうに上がらずに4コーナーが近づく。2番手カレンケカリーナも手応え十分。その後ろでノーブルコロネットが不気味に待っている。

直線に入ってきた。先行するリージェンシー。その後ろを最内をついたエンジェリックレイ。その外へカレンケカリーナ。そして直線入り口で外へ出して追い上げてきたノーブルコロネットがグングン前との差をつめて並んだ処が、あと300のオレンジ棒。カレンケカリーナも追い出す瞬間だったが、一瞬内へともたれてしまう。その間にノーブルコロネットは一番前へと出た。前へと出た時にオーロラビジョンをチラッとみたルメールJ。後ろの馬の動きを確認したのだろうか。カレンケカリーナも追撃を開始したが、瞬時に出来た差が詰まらない。ノーブルコロネットに2発ぐらいステッキを入れたのは、抜け出して遊びだしたのか、気を抜かせない様にしたのか。教育のステッキだった様子。

上がってきた武豊Jが《相手が悪かった・・》と言っていた。上がりの2ハロンが11.6~11.4の数字。流れも遅く、実質は上がり3ハロンからの競馬だった。逃げたリージェンシーが3着に粘っているのだから、先着された2頭。特に勝ち馬ノーブルコロネットは、ここでは一二枚抜けた存在だった様子だ。
1着から4着までが牝馬勢が占めた様に、今年も牝馬がなかなかに強いのかも・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。