メイショウマンボが外から一気に加速した!…平林雅芳の目

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日曜京都6R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.23.3

メイショウマンボ(牝2、スズカマンボ・栗東・飯田明厩舎)

メイショウマンボが外から一気に加速した!!

ひとつ前の新馬戦で味をしめた感じで、ここもパドックTVを熱視。メモに《これでいいのか?》と書いたメイショウマンボがゴール前で凄い脚で交していく。まるでここでは役者が違うとばかりの脚色であった。ボサーッとしていたし、毛艶もあまり良く見えてなかった。ちょっと当たったからって浮かれると、ろくな事はない。所詮、素人の観る眼である。セーノークインが気持ち良く逃げてそのままかと思えたゴール前で、馬場の外目をノーステッキでメイショウマンボが楽に交して行った・・・。

ここも外枠2頭の出が速い。テイエムデンゲキであり、メイショウマンボが他の馬達よりも前へ出ていた。ジンワリとした中からセーノークイン、サンマルビューティが前へと行く。ヒデノエターナルも続き、テイエムデンゲキが外から4番手、ニシノワンドルチェダモーレと先行集団が多い。その直後のメイショウマンボが絶好の位置。
3コーナーに入るあたりで、トーワフォーエバーが内から押して上がり、外メイショウマンボもやや差を詰めていく。後続の前から少し離れていた馬も追い上げてきて、4コーナーを廻る時は先行集団は大ざっぱに10頭。しかし先行馬ペースだけに、前々でレースを進めている方が有利。セーノークインがカーヴを小さく廻って先頭のままで直線へと入った。メイショウマンボはカーヴを廻る時も慎重に対応している感じで、無理をしていない様に見えた。

直線に入ってきた。逃げるセーノークインとの差を詰められないヒデノエターナル。そこへメイショウマンボが脚を伸ばしてくる。それも鞍上がまだ何もさせない様な慎重な乗り方でだ。ステッキを入れて粘るセーノークインの外を、ただしごいてメイショウマンボが通過していった。セーノークインを交して先頭に立ってもまだ何もしなかったが、ゴール少し前で飯田Jの左手綱と一緒に握っていたステッキが軽く肩ムチ程度で入れられていた。これはゴール板前の意識をさせるためだろうと推測する。
2着逃げたセーノークイン。3着は道中追い上げて内で脚を貯めていたトーワフォーエバーが追い上げて入った。

メイショウマンボは、CWでかなりの好タイムで追い切っている馬。先々週の水曜が79秒台と出色の時計だ。492キロとなかなかに大きな牝馬である。とりあえず初戦は楽にクリア。次なるステージはだろう・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。