【JCダート】ワンダーアキュート「スタートだけがカギ」

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12月2日(日)に行われるJCダート(G1)に出走予定のワンダーアキュート(牡6、栗東・佐藤正雄厩舎)を管理する佐藤正雄調教師の共同会見(28日)は以下の通り。

-:前走のJBCクラシックは素晴らしいレースでした。

佐藤正雄調教師:そうですね、完璧というほどのレースで、地方ですけどやっとG1を獲らせて頂きまして良かったです。

-:5馬身差の圧勝でしたね。

佐:スタートも良かったですし、早目に良いポジションを取れまして、ジックリと脚を溜めて。あとはどこからか有力馬が来るということで、それを待って満を持して外へ出して。あそこからどれだけ伸びるかは、ちょっと想像がつかなかったんですけど、思った以上に良い脚を使ってくれましたね。

-:レース前に馬体重を聞いて、マイナス21キロということでビックリしたのですが、そのあたり先生は?

佐:そうですね、ぼくもビックリしたんですけど。当日の朝、運動を終わった後に510キロぐらいっていう話は聞いていたんですけど、装鞍所に入った時点で501キロと。また更に減ったのでびっくりしたんですが、ただ、馬体のシルエットは本当に競走馬らしい、素晴らしい体をしてたんで。う~ん、良い体をしていると思ってました。

-:そして激走を終えました。その後の様子は反動とか無かったのでしょうか?

佐:特に心肺も筋肉系も大きな疲れも無かったので、とりあえず目に見えない疲れがあると思って、その分を早くとってやろうとやってきました。

-:今日は最終の調教が行われました。今日の調教の狙いはどんなところでしょうか?

佐:昨日からの雨で相当コンディションが悪いということで、大体84秒ぐらいは想定していたんですが、0度という気温状態で、いくらか霜が降りたような状態で、「ちょっと上滑りするような感じだ」と、和田君が言っていたので。
大体この時期になるとワンダーアキュートというのはもの凄い反応するんですね。それでそんなには時計が出なかったのかと思いますけど、ラスト1ハロン12秒切るぐらいの脚で上がって来ましたので。この追い切り一本で行けるっていう状態になっていましたのでね。そんなには心配はしていませんが。


-:息遣い、気配についてはいかがでしょうか?

佐:もう全然問題ありません。

-:阪神コースにも結構実績がありますし、距離も十分こなしています。他に心配な点はありますでしょうか?

佐:まあ、去年は大きなアクシデント(出遅れ)がありまして、悔しい思いをしたんですけど。あんなことは滅多に無いと思いますけどね。スタートを五分に出てくれれば、どこからでも競馬ができるような脚を持っていますので。その点だけですね。

-:カギはスタート?

佐:あまり「スタート、スタート」って言うと、ジョッキーもナーバスになったらいかんので(笑)。平常心で臨めば、おのずと答えは出てくるんじゃないかなと思います。

-:交流のG1、JBCを勝ちました。中央のG1も今回は制覇の大きなチャンスかと思われます。意気込みを一言お願いします。

佐:去年はあのような形で惜敗して、大井にまで行って、尚かつ、ハナ差で負けて悔しい思いをしたので、なんとかここで6歳のうちにG1を獲らせてあげたいなと思います。ワンダーアキュートのファンの皆様に声援をお願いしたいなと思います。

-:素晴らしいレースを期待しております。

佐:頑張って良い結果が出せたらと思いますので宜しくお願いします。