残り1ハロンからの伸びが凄い、ミヤジエルビスが快勝!!

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土曜阪神6R
2歳新馬
ダ1400m
勝ちタイム1.25.1

ミヤジエルビス(牡2、ブライアンズタイム・栗東・川村厩舎)

残り1ハロンからの伸びが凄い、ミヤジエルビスが快勝!!

先に抜け出したロレーヌクロスを、子供扱いの脚で抜き去って差を広げていくミヤジエルビス。最後は6馬身差をつける圧倒的強さでデビュー戦を飾った。最後の1ハロンが12.7、ほとんど強め程度の仕上げでの時計が1.25.1。この時計はこの日のポインセチア賞の1.25.3を上回るもの。すでに1勝クラスの時計で勝ち上がったミヤジエルビスの将来は明るいものである・・。

勝つ馬はゲートの出も早い。外のミヤジエルビスがいち早く出た。内からキングスウェザーが出て行く。ロレーヌクロスも上がってきてこの2頭が先行する。その後をミヤジエルビスが続く。ダノンチャコロングブレーヴコウエイジャンボと先行集団が出来あがる。
前の2頭はキングスウェザーが先頭だが、ロレーヌクロスが半馬身差と並び加減で先行する。そのすぐ後ろに1馬身あるかないかのミヤジエルビスで、3ハロンを通過。35.3はやや新馬戦では速いか。

800が近づくとコウエイジャンボがかなり前へと上がってくる。ここらでロングブレーヴが下がり気味となる。内の絶好位にダノンチャコがいる。
4コーナーのカーヴに入っていく。キングスウェザーよりロレーヌクロスの勢いが優ってきた。先頭で直線に入ってきた。その外をミヤジエルビスが持ったままで上がってくる。まだ内でもう一度粘るキングスウェザー。追い出すロレーヌクロス。その外でミヤジエルビスが余裕十分で並んでいるが、もう前へと出て行く脚色だ。

鞍上の和田Jが手綱を押すだけで前へと出ていくミヤジエルビス。どんどんと後ろとの差が広がる。その後ろもそのままの態勢でゴールへと進む。ロレーヌクロスが2番手、キングスウェザーが粘って3着。コウエイジャンボが迫るも4着。ダノンチャコはその後だった。
結局2着につけた差は6馬身。それもゴール前の2完歩ぐらいは流していたもの。

ロレーヌクロスがゲートから104秒で追い切った。これは新馬勝ちを約束されるぐらいとみている。その馬を問題にしないで勝ったミヤジエルビス。ブライアンズタイムの子供でダートが滅茶苦茶走る馬がたまに出るのを観てきたが、まさしくこの馬はそんな馬なのかも知れない。次走が注目である・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。