タマモプラネットが巧くマイペースに落として逃げ切る!!

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土曜阪神7R
2歳新馬
芝外1600m
勝ちタイム1.37.0

タマモプラネット(牡2、ネオユニヴァース・栗東・小原厩舎)

タマモプラネットが巧くマイペースに落として逃げ切る!!

ゲート内でややチャカついていたタマモプラネットだが、ゲート・オープンの時には上手い具合に出て先手を取った。後は巧くマイペースに落としての先行。結果的に行った行ったの、先行した2頭の決着となった。1番人気のシナジーウィスパーは、前を捕まえれずに半馬身差の2着でデビュー戦を終えた・・。

ゲート内で半立ちしたりするタマモプラネット。治まったかと思えた次の瞬間にまた上にあがろうかとした時に、ゲートが開いた。そのままポンと出て瞬間に先頭。隣りのアサクサライジンとシナジーウィスパーの2頭が前へと出てくるかの勢い。そこをタマモプラネットは押して押して先頭に出て行く。やや頭の高い走法。2番手に上がったシナジーウィスパーのウィリアムズJも、これならと行かせていたのかも。
結局、後はマイペースで逃げて行くタマモプラネット。1馬身と少しぐらい後ろをシナジーウィスパーで、後は4、5馬身ぐらい離れてアサクサライジン。8頭立てだが、先行する2頭だけが前で、後は後ろで収まっている形だ。先行するタマモプラネットは頭も高いし、やや若さを出している様な格好で、先頭を行く。ペースは上がらず、4コーナーが近づいてくる。後ろではサダムロードショーが3番手グループの外へ上がり気味だが、やや外へ逃げ気味な感じだ。

4コーナーのカーヴを廻って直線に入ってきた。タマモプラネットが先頭で、シナジーウィスパーが1馬身と射程圏に入れてきている。アサクサライジンとの差はまだ3馬身ぐらいありそう。
生垣を過ぎて、早くもタマモプラネットは追い出した。続けてシナジーウィスパーも仕掛ける。まだ残り300のハロン棒を通過する前である。なかなかシナジーウィスパーが前に並べられない。
残り1ハロン通過して、タマモプラネットの鞍上幸Jの左ステッキが飛ぶ。そこでもうひと伸びし始める。ジワジワ詰めていくシナジーウィスパーだが、幸Jの左ステッキが利いてなかなか差を詰めれない。
結果、半馬身差で逃げ切ったタマモプラネット。3着には3馬身半離れてゴール寸前でサダムロードショーが上がって確保した。

綺麗な逃げきりとはいかなくとも、押し切ったタマモプラネット。真っ白な馬体で、頭が高いながらも抜かせない根性がいい。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。