スマートパンドラがジワジワっと詰めて人気に応える!!

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日曜阪神6R
2歳新馬・牝
ダ1400m
勝ちタイム1.27.7

スマートパンドラ(牝2、キングヘイロー・栗東・松田国厩舎)

スマートパンドラがジワジワっと詰めて人気に応える!!


パドックを周回している時から、馬体の良さは抜けて見えていたスマートパンドラ。落ちついていて、廻りの喧騒に動じていない雰囲気。《落ち着いた牝馬は走る》と常々思っているだけに、この落ち着きは嬉しい。
芝からのスタートもまずまずクリアして好位のすぐ後ろ。ジワジワと前へ進めていく。先に抜け出したデンタルハイジーンを捕まえての勝利。このまま偉大な兄に続いてダート路線を歩むのか、はたまた芝へ切り替えていくのか、スマートパンドラがまずは1勝をクリアした。

2コーナー奥の引き込み線からのスタート。ダート戦だが、最初はかなり芝の上を走る。そのゲートでデンタルハイジーンが遅れた。出は一緒だったが、ダッシュがつかない。いきなり2馬身ぐらい置かれる。内からトウシンヴィーナスが好発。先手を取る勢いだ。最内のアクアブルーバレーが押していって先手を主張。トウシンヴィーナスと2頭が先行していく。3番手セイウンラードゥガ、スマートパンドラがその後ろの外目につける。ダッシュつかなかったデンタルハイジーンも後ろから5番目ぐらいに付けている。

前が落ち着いてユッタリと流れている。内のアクアブルーバレーが1馬身出てトウシンンヴィーナスが2番手。スマートパンドラがその少し後ろの4番手だが、その後ろからデンタルハイジーンが上がってかわして前へと出ていく。
デンタルハイジーンが2番手に上がって3ハロンを通過する。37.4とかなりユッタリな入りだ。トウシンヴィーナスを入れた3頭が先行グループを形成。その後1馬身半のところにスマートパンドラ。絶好の位置である。その後ろにメイショウアシタバが続いて4コーナーのカーヴに入っていく。

今度は先頭がトウシンヴィーナスとなり、デンタルハイジーンが外から前を伺う勢いで廻っていく。その後ろにスマートパンドラだが、やや追いながらの追走だ。かと言って一杯、いっぱいな感じではない。真後ろのメイショウアシタバも追う。
いい感じで先頭に立ったデンタルハイジーン。しかしスマートパンドラの勢いも負けていない。デンタルハイジーンが先頭に立った瞬間にすぐ交わして、スマートパンドラがトップとなってゴールを目指す。続いていたメイショウアシタバだが、前を捕えて上がるまでの脚はなく3番手まで。

前日のミヤジエルビスが同じ距離を1.25.1の好タイムで勝ち上がったが、そこまでの破壊力はなかったスマートパンドラ。でも馬体の良さは目立っているので、まだまだこれからだろう。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。