【5回中山】スペクトロライト…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【5回中山】スペクトロライト

スペクトロライト
(牝2、美浦・堀厩舎)
父:ディープインパクト
母:バランセラ
母父:Acatenango

牝馬3冠に輝き、日本最高峰のジャパンCも制したジェンティルドンナ、ダービー馬となったディープブリランテをはじめ、2世代目がさらにスケールアップし、早くも総合リーディングの座を確実なものにしているディープインパクトが父。来春のクラシックにも多頭数で臨むこととなろう。

母バランセラ(その父アカテナンゴ)はフランス産で、仏1勝、米3勝。ガーデンシティBCHなどでG1の2着が3回ある。キャロットクラブにラインナップ。募集総額は3200万円だった。

ノーザンファーム早来で基礎固めされた後、NFしがらきに移ってペースアップ。8月25日、美浦に入厩した。9月5日のゲート試験をパスすると、いったん牧場に戻って心身の強化を図る。11月2日の帰厩後は順調に追い切りを消化。先週のウッドコースではミエノゴーゴー(古馬1000万下)と併せ、最後まで食い下がった。成長の余地をかなり残してはいるものの、現時点でもスケールの大きさが伝わってくる。

12月9日(日)、中山の芝2000mでデビュー。石橋脩騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。