【阪神JF】サンブルエミューズ「競馬に行くと落ち着いている」

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9日(日)に行われる阪神JF(G1)に出走予定のサンブルエミューズ(牝3、美浦・加藤征厩舎)を管理する加藤征弘調教師の共同会見(5日)は以下の通り。

-:おはようございます。前走の芙蓉S、マイルを使ったレースだったのですが、どういった印象をお持ちですか。

加藤征弘調教師:出遅れをしてかなり馬群から離れた形になったので“普通の馬なら届かないかな”という感じで競馬を観ていたのですが、こっちもビックリするくらいの脚で動いてくれたので。

-:ああいったレースもでき、その前に勝ち上がったのは前に行ってのレース、かなり脚質は自在という感じですか。

加:キャリアがまだそんなにある馬ではないので、そういう形になったのだと思いますけど。

-:ほぼ前走からは2ヶ月半の間隔、この間の調整、間隔をとられた理由などを教えてください。

加:一回競馬を使うとかなりまだ体力的に消耗するところがあるので、レース間隔はじっくりとって、2ヶ月に一回というパターンで、今のところは持ってきています。

-:大一番ではありますが、ステップレースなどを考えたことはなかったのですか?

加:前走の芙蓉Sからのステップがこの馬の肉体の戻り、また鍛え直すのには丁度いい期間かなと思ったので。その辺のステップレースは頭になかったですね。

-:この2ヶ月間はよい調整ができたと見てよろしいでしょうか。

加:ひと月前の帰厩から3週間前にこちら(栗東)に持ってきて、予定どおりに進んでますね。

-:どうですか?栗東の水は合っているようですか。

加:そうですね。馬も私も合っていると思います。

-:そして今日は最終的な追い切りなのですが、僚馬(トーセンレディ)を相手にということでCWコース。先生からはどういった指示があったのですか。

加:先週はかなり速めから強い負荷を掛けているので、今週は最後1ハロン、反応を見ながらビッチリ2頭の併せ馬をして、闘争心というかヤル気だけを漲らせるような調整をしました。

-:動きそのものの評価をいただけますか。

加:見ていただいたとおりだと思うのですが馬もヤル気満々で。かなり状態もフレッシュだと思いますよ。

-:上がってきた馬の息の入りなどはチェックされましたか。

加:すぐに見ましたが、かなり入りは良かったなと。もうデキに関しては非常にいい状態だと。

-:この馬のセールスポイントを教えてください。

加:もう3回使いましたけど、競馬に行ってそうカァーッとするところもなくて。意外と真面目な性格なんですが“競馬に行くと落ち着いている”というところですかね。

-:走り方やフットワーク、爪の形などをご覧になって、仮にという話ですが、馬場が渋った場合はどうお考えですか。

加:そんなに球節も極端に沈下することもないので、多少馬場が渋ってもグリップは利くと思いますけど。

-:今回非常にいいステップで来ているということで、期待も懸かると思います。最後レースに向けての見通しをいただけますか。

加:重賞勝ち馬が何頭かいて、それらの馬の胸を借りるようなつもりで。それくらいの感じですかね。

-:この阪神のマイルを勝ちますと春、楽しみが広がります。

加:勝ってから考えましょう。

-:いいレース、期待しています。

加:どうもありがとうございます。