岩田騎手「これならよい勝負ができる」…平松さとしの香港レポート

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「外枠でなくて良かったです」

6日、香港、沙田競馬場のパドックで行なわれた 枠順抽せん会。出席した岩田康誠は開口一番、そう言った。彼の騎乗するロードカナロアは6番枠。日本馬が苦戦を続ける香港スプリントで、歴史を変えようと意気込む。

「追い切りに乗って状態の良さを感じました。勝ったスプリンターズSの時よりもさらに良くなっている。これなら絶対によい勝負ができる」

同じレースに出走するのがカレンチャン。ロードカナロア同様、安田隆行厩舎の所属馬だ。調教に跨がった調教助手の安田翔伍は言う。

「ロードカナロアも良い状態だけど、カレンチャンも甲乙つけがたい状態。昨年より良い結果を期待したい」

昨年は5着。今年はさらに上位を目指す。


スプリントと同じく2頭の日本馬が挑戦するのが香港マイル。そのうちの1頭、グランプリボスを送り込む矢作芳人。レース前々日の7日にパドックのスクーリングを済ませた後、言った。

「マイルチャンピオンシップの後はさすがに疲れが出たけど、香港に輸送されてから立ち直ってくれた。大した馬です」

大目標としたマイルチャンピオンシップが僅差の2着。異国でその雪辱に燃える。

そのマイルチャンピオンシップでグランプリボスを破ったサダムパテック。西園正都は言う。

「馬場は内の方が良いので、内枠(2番)になったのは良かった。普段から大人しくて手のかからない馬でもあり、今回も順調にきています」

再度グランプリボスを、そして地元香港馬や欧州勢を破り、連勝を狙う。


香港ヴァーズにはジャガーメイルが出走する。香港遠征は2年ぶり4回目。かつてしったる地での調教を終え、調教助手の渡邉雅典は語った。

「中一週での遠征は2年前に来た時と同じなので調整には手間取っていません。輸送の疲れもとれて馬自身は元気です」

過去3回の香港ヴァーズでは3着、4着、4着。勝利にこそ結びついていないが、善戦を繰り返してきた。今年こそ、の忸怩たる思いが表情に表れる。


週の頭は雨が続いた。ジャガーメイル以外の4頭が最終追い切りをおこなった水曜日の朝は豪雨に襲われた。しかし、それを境に天気は回復傾向にある。当日の馬場状態が結果にどう影響してくるかはまだ誰にも分からない。ただ、日本馬によって良い方向に作用してくれることを願いたい。

(文中敬称略)


平松さとし
ターフライター。1965年2月生まれ。
昭和63年に競馬専門紙「ケイシュウNEWS」に就職。その後、2紙経た後、フリーランスに。現在は雑誌や新聞の他にテレビの台本書きや出演、各種イベントの演出などを行う。

オールウェザーコースで調教をされたロードカナロア

こちらもAWコースでの調教を施されたカレンチャン

AWに入れられて調教へ向かうサダムパテック

パドックをスクーリングするグランプリボス

芝コースで追い切られたジャガーメイル