【1回京都】トーセンソレイユ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回京都】トーセンソレイユ

トーセンソレイユ
(牝3、栗東・池江厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:ウインドインハーヘア
母父:Alzao

「顔や体型が半兄のディープインパクト(ジャパンCなどG1を7勝)とそっくりです。まだまだ成長段階にありながら、反応は上々。さすがにこの血だと感心させられますよ」

池江泰寿調教師がこう声を弾ませる逸材。1月12日(土)、京都の牝馬限定・芝1600mに、ウィリアム・ビュイック騎手で注目のデビュー戦を迎える。

父はネオユニヴァース。アンライバルド(皐月賞)、ロジユニヴァース(ダービー)、ヴィクトワールピサ(ドバイワールドC、有馬記念、皐月賞)をはじめ、大物を送り出している。牝ではイタリアンレッド(府中牝馬Sなど重賞3勝)が活躍。この世代からもクラシック候補の登場が待たれる。

母ウインドインハーヘア(その父アルザオ)は、G1・アラルポカルなど英独で3勝。同馬の兄姉には日本競馬を牽引した稀代の名馬だけでなく、ヴェイルオブアヴァロン(G3・デラローズH、英米7勝)、レディブロンド(5勝)、ブラックタイド(スプリングS、3勝)、ニュービギニング(3勝)らもいる。一昨年のセレクトセール(当歳)では、同馬の全弟に2億5000万円の値が付いている。

ノーザンファーム早来で大切に基礎固めされたうえ、NFしがらきでも丹念にスピードメニューを消化する。12月5日、栗東に入厩。精神面に配慮しながらゲート練習をこなし、21日のゲート試験をパスした。先週までに速いタイムは2本しかマークしていないものの、すらりとしたシャープなラインが特徴。いきなり能力全開となろう。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。