偉大なる兄に続けとトーセンソレイユがデビュー勝ち!!

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日曜京都6R
3歳新馬
芝外1800m
勝ちタイム1.52.0

トーセンソレイユ(牡3、ネオユニヴァース・栗東・池江厩舎)

偉大なる兄に続けとトーセンソレイユがデビュー勝ち!!

前のレースで武豊Jが3500勝を達成。パドックでジックリと馬を観る時間がなかった。馬場入りする馬を眺める。兄にソックリな背中のライン、そんな印象を受けたのがトーセンソレイユ。逃げたショウナンバーキンとの直線での追い合いだったが、クビ差制して新馬勝ちとまずは王道を歩みだした。馬体も424キロと小ぶりなのも似ているし、追って勝負強いのもやや似ている。どこまで出世していくのであろうか。

4コーナーの坂を下ってくる時の勢いから、ポポルブフが直線半ばでは一旦先頭のシーンもあった。しかし内の2頭、ショウナンバーキンとトーセンソレイユはまだ本気で仕掛けてなかった様子。直線の2ハロンのラップが11.0~11.4。この11.0の時に蛯名Jのポポルブフが仕掛けたのだが、まだあと1ハロンある。
前へ行って脚を貯めていたショウナンバーキーンとトーセンソレイユ。お互いの腕の出し合いである。W.ビュイックJは、渾身の右ムチを3回ずつ3度揮っていたが、ゴール前は左に持ち替えて1発。ゴールに入る時にはもう手綱を絞るほどの勢いとなっていた。まるで首差しはディープインパクトの感じに見えたトーセンソレイユであった。

ゲートを出た後の2ハロンめが11.6のラップこそ刻んだが、その後の前半4F通過が50.6と、もう13秒台の遅さである。さらに遅くなって13.8で1000メートルを1.04.4と、かなりのスローに落とした福永J、ショウナンバーキン。それについて行っているトーセンソレイユ。道中は遊びながらの仕草だが、折り合いも十分についていた。
4番手につけていたポポルブフ(この馬名は古文書だそうだ・・)がいい感じで4コーナーまでに上がっていく。そして直線での叩き合いとなった3頭の競馬。
レッドフォーチュン4着、パラッパラッパー5着と内を通ってきた馬ばかりが上位を占めた。

まだまだ続くイン優位なコース。まずはトーセンソレイユが第一歩を踏み出したものであった・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。