【1回中京】ルミアージュ…小平奈由木の注目新馬レポート

トピックス

注目の新馬【1回中京】ルミアージュ

ルミアージュ
(牝3、栗東・羽月厩舎)
父:ハーツクライ
母:ラタフィア
母父:Cozzene

有馬記念、ドバイシーマクラシックを制したハーツクライの産駒。初年度のギュスターヴクライ(阪神大賞典)、ウインバリアシオン(青葉賞)に続き、現4歳ではジャスタウェイ(アーリントンC)が重賞ウイナーとなった。この世代でも早速、コレクターアイテム(アルテミスS)がタイトルを奪取。成長力に富む血脈であり、そろそろG1ホースが誕生しそうな予感がする。

母はアメリカ生まれのラタフィア(その父コジーン)。JRAで5勝をマークした。同馬の兄姉にはラターシュ(現4勝)、エクセルサス(現3勝)、エピセアローム(セントウルS、小倉2歳Sなど現3勝)と、活躍馬がずらり。サンデーサラブレッドクラブにラインナップされ、総額1800万円で募集された。

ノーザンファーム早来で体力強化が図られた同馬は、NFしがらきでも2か月間、きちんと態勢を整えたうえ、12月4日、栗東に入厩した。スピードメニューをこなしながら、ゲート練習も進め、27日、2回目の挑戦で試験をパス。500キロ超の大型ではあっても、中身はしっかりできている。

「とても素直な性格。調整は順調に進みました。スピードに乗れば、いい脚を長く使えるタイプです」(羽月友彦調教師)

1月20日(日)、中京の芝2000mでデビュー。幸英明騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。