【京成杯】兄は中山巧者フェイムゲームが差し切り重賞初V

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13年1月21日(月)、1回中山5日目11Rで第53回 京成杯(GⅢ)(芝2000m)が行なわれ、F.ベリー騎手騎乗の7番人気・フェイムゲームが優勝。勝ちタイムは2:02.3(良)。

2着にはクビ差で5番人気・アクションスター(牡3、栗東・音無厩舎)、3着には9番人気・ケイアイチョウサン(牡3、美浦・小笠厩舎)が続いて入線した。 1番人気に支持されたフラムドグロワールは10着に敗れた。

レースはマイネルマエストロが引っ張る展開。1番人気のフラムドグロワールは2番手、フェイムゲームは中団を追走。3コーナー過ぎでマイネルストラーノ、ケイアイチョウサンがマクってポジションを押し上げると、ペースアップ。
フラムドグロワールは直線入り口で失速し、先に抜け出したケイアイチョウサンを目掛けてフェイムゲームをアクションスターの追い込み。最後はフェイムゲームとアクションスターの2頭の追い比べになったが、フェイムゲームがしぶとく差し切りを決めた。

勝ったフェイムゲームは初勝利まで3戦を要したが、前走の未勝利勝ちは中山芝2000mでのもの。今回と同舞台で2連勝を決めて、重賞初勝利となった。同馬は半兄に重賞7勝、うち中山の重賞を5勝した厩舎の看板馬バランスオブゲームがいる血統。
馬主は有限会社 サンデーレーシング、生産者は安平のノーザンファーム。馬名の意味由来は「殿堂入りが決まった選手のセレモニーに開催されるNFLの試合より」。所属するサンデーサラブレッドクラブでの募集価格は3600万円。

騎乗していたF.ベリー騎手は昨日のAJCCに続いての連日の重賞制覇。管理する宗像義忠調教師は約2年3ヶ月振りの重賞制覇となった。


1着 フェイムゲーム(ベリー騎手)
「スタートが遅いと聞いていましたが、少し遅れたくらいだったので良い位置を取れました。800メートルくらいのところではズブさを見せましたが、そこでムチを一発入れたらシャキッとしてくれたので勝つことが出来ました。良い馬ですよ」

2着 アクションスター(内田博騎手)
「スタートが良くありませんでしたが、焦っていくのも良くないので後ろから行きました。最後も良い脚を使ってくれました。勝ちたかったですけど、まだこれからの馬ですし、レースの幅が広がったことは良かったと思います」

3着 ケイアイチョウサン(石橋脩騎手)
「かかるところがあるので馬の後ろにつけたかったですけど、周りの馬が気分良く行ってしまって壁を作れませんでした。それでも重賞でこれだけやれるんですから力がありますよ」

4着 クロスボウ(吉田豊騎手)
「後ろで我慢が出来ましたが、3コーナーでグッと速くなったときに離されてしまいました。もっと気が良くなれば更にやれると思います。2戦目でこれだけやれれば十分です」

5着 マイネルマエストロ(和田騎手)
「馬のリズムを保って楽に出て行けましたし、4コーナーの手応えも良かったですが、3、4コーナーの馬場が悪くて脚を取られた分、最後の伸びが手応えほどではありませんでした。どんな競馬でも出来る馬ですし、今日の感じからはいくらか溜める競馬もしてみたいですね」

6着 ノウレッジ(蛯名騎手)
「体のバランスが整って、馬が良くなっています。最後もジリジリとこの馬なりに脚を使っていますが、切れ味の差が出た感じです」

10着 フラムドグロワール(藤沢和調教師)
「体は太い感じはしませんでしたけどね。今日は息遣いがあまり良くありませんでした」

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フェイムゲーム
(牡3、美浦・宗像厩舎)
父:ハーツクライ
母:ホールオブフェーム
母父:アレミロード
通算成績:4戦2勝



写真:武田明彦

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