【1回中京】シンハディーパ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回中京】シンハディーパ

シンハディーパ
(牝3、栗東・松永厩舎)
父:ウォーエンブレム
母:シンハリーズ
母父:Singspiel

父は米2冠の名馬、ウォーエンブレム。受胎率の低さに泣かされながらも、ブラックエンブレム(秋華賞)をはじめ、8頭の重賞勝ち馬を送り出している。懸命の治療が功を奏し、この世代は過去最多の種付けを消化。ローブティサージュが阪神JFを制し、2歳牝馬チャンピオンに輝いている。

母はイギリスに生まれ、アメリカのターフ(デルマーオークス)でG1勝ちを成し遂げたシンハリーズ(その父シングスピール、英1勝、米2勝)。アダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳Sなど現2勝)は同馬の半兄である。サンデーサラブレッドクラブの所属。募集総額は2600万円だった。

ノーザンファーム空港で乗り進めていた昨年の5月、右ヒザの骨に突起状の変形箇所が確認されたため、除去する手術を行った。しばらくはトレッドミルでの運動に止めていたが、9月より騎乗を再開。順調に状態を上げ、12月20日、栗東へ移動した。28日にゲート試験をパス。あえて目立ったタイムはマークしていないものの、もともとすらりと整ったシルエットが特徴だけに、仕上がりは良好である。

1月27日(日)、中京の芝1400mに向う。川須栄彦騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。