豪州の無敗の牝馬ブラックキャヴィア、復帰に向けて順調

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22日の朝、豪州の無敗の牝馬ブラックキャヴィアが、メルボルンのサンダウン競馬場に姿を見せた。昨年5月に南オーストラリアのモーフェット競馬場でG1ザグッドウッドを走って以来の豪州での馬場入り、勿論年の初めの公式アピアランスになった。AAPが伝えたこの驚異的なブラックキャヴィアのカムバック、レースの復帰に向けてポジティヴな段階に入ったと見て良いだろう。

22戦22勝、ブラックキャヴィアは昨年6月のロイヤルアスコットのレースの直前に、背中の筋肉を傷めた。痛みを堪えながらもG1ゴールデンジュビリーSを勝ったが、一時は引退説も飛び出すほどの重症だった。痛みは深刻だったが、獣医の献身的な努力によって回復、秋はリハビリに全ての時間を費やした。その甲斐あって、予定よりも早い復帰となりそうである。

ピーター・ムーディー調教師は「今日はソフトな半マイルのジャンプアウトだった。私は彼女と一緒に復帰のメニューをこなすことが出来てとても満足しています」とAAPのインタビューに答えた。予定では今週末の2月2日にコーフィールド競馬場の彼女のホームトラックで公開ギャロップを用意している。そしてこれが復帰前の最後の公式アピアランスになりそうである。

「彼女は6ヶ月以上レースから遠ざかっている。レースまで3週間あり、今の進歩にはとても満足している。それもこれも彼女のカイロプラクターのミック・ブライアントが毎日付きっきりで世話をしてくれているおかげです。彼女はまた自分自身を楽しんでいるようにも思えます。レースの間までに2回目の調教をコーフィールドで与えるつもりですが、私は彼女のレースを観たいし、彼女の顔には笑みも浮かべているので、彼女も満足していると確信しています」と続けた。

ブラックキャヴィアの復帰レースは、2月16日のフレミントン競馬場で行なわれる総賞金50万豪ドル競走のG1ライトニングS(直線1000m)の予定。スプリンターズSなどが含まれるグローバルスプリントチャレンジのシリーズ第1戦になり、ブラックキャヴィアは目下連覇中、今年は3連覇を狙っての出走となる。

ベルエスプリット産駒の6歳の牝馬ブラックキャヴィアは、目下G1・5連勝、G1・12勝を誇り、デビューからの22連勝はレコードである。因みに、ライトニングSの後は、3月9日にフレミントン競馬場で行なわれるG1ニューマーケットH、ここには昨年の勝馬ハイリストも登録を済ませ、ブラックキャヴィアとハイリストがヘッドラインになっている。


海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。