注目の新馬【1回阪神】アニマトゥール…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回阪神】アニマトゥール

アニマトゥール
(牝3、栗東・松田博厩舎)
父:ホワイトマズル
母:リュートフルシティ
母父:ウォーエンブレム

イングランディーレ(天皇賞・春)、スマイルトゥモロー(オークス)、シャドウゲイト(シンガポール航空インターナショナルC)、アサクサキングス(菊花賞)、ニホンピロアワーズ(JCダート)などの一流馬を輩出しているホワイトマズルが父。ダンシングブレーヴの貴重な後継であり、大舞台向きの底力が魅力である。

母リュートフルシティ(ウォーエンブレム)は未勝利に終わったが、その全弟に現5勝のダノンプログラマーがいる。曽祖母ニュースヴァリュー(6勝)、4代母アンティックヴァリュー(ベガの母)に連なる優秀な牝系である。社台サラブレッドクラブの所属。募集総額は1400万円だった。

社台ファームでの育成過程では右前の球節が浮腫みがちだったが、秋口には落ち着き、順調にペースアップ。11月28日、グリーンウッド・トレーニングに移ってしっかりと態勢を整えたうえ、1月17日、栗東に入厩した。坂路での15-15と並行してゲート練習を進め、2月14日、試験に合格。先週のCウッドコースでは併走したサダムダイジョウブ(3歳未勝利)を1秒2も突き放した。一杯に追われなくても、反応は良好。いきなり動ける仕上がりにある。

3月3日(日)、阪神の牝馬限定・芝1800mでデビュー。 川田将雅騎手に騎乗依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。