注目の新馬【1回阪神】ホールロッタラヴ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【1回阪神】ホールロッタラヴ

ホールロッタラヴ
(牝3、栗東・藤原英厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:ロッタレース
母父:Nureyev

同馬もネオユニヴァースが送る注目株である。母はアメリカ生まれのロッタレース(その父ヌレイエフ)。その半兄にはエルグランセニョール(英2・3歳チャンピオン)、トライマイベスト(全欧2歳チャンピオン)らがいる。エリザベス女王杯に勝ったフサイチパンドラは同馬の半姉にあたる。社台オーナーズでの募集総額は2600万円だった。

ノーザンファーム早来で体力強化が図られた後、9月13日、NFしがらきへ。現地でも定期的にスピードメニューを消化し、12月11日、栗東に入厩した。同ステーブルらしく段階を踏んでタイムをマーク。ゲート練習も並行して進め、2月6日の試験をクリアした。馬なり中心の追い切りでも、反応は上々。先週はCウッドコースでミラクルレジェンド(古馬オープン)の胸を借りて併せ馬を消化し、コンマ1秒の先着。初戦から能力を出せる態勢が整った。

3月3日(日)、阪神の牝馬限定・芝1800mにスタンバイ。今週より短期免許で騎乗するクリスチャン・デムーロ騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。